タイトルからイメージして「際物映画か」とずっと思っていました(監督の『ハモンハモン』も『ルルの時代』もなかなかに無茶苦茶でしたし)。しかしNHKのBSで偶然見て評価を改めました。比較するならフェリーニの『アマルコンド』に近いものがあります。ノスタルジックで、その中心にあるのは年上の女性に対する思春期前のそこはかとない思慕です。それとは別個に大人達の恋の鞘当てや日常生活が描かれ、そして少年は大人への扉を開いていくのです。カトリックの国ならではの、大らかさの中にある倫理性と、そして聖母的なるものを求める心象があります。
それから美術的な意匠にも目を見張るものがあります。ハリウッド的な美術に慣れてしまっていると、映画の根源であるこの見せ物的な美術にかえってハッとさせられます。カタルーニャの人間ピラミッドが冒頭とラストに出てきますが、人工的ではない、人のぬくもりのあるスタイリッシュさに感動します。回転する箱の上のマチルダ・メイも同様です。随所にセンスの良さが光っているのです。
かつてヨーロッパ映画がハリウッド映画以上に日本で上映されていた時期がありました。しかし今となっては、外国映画はすなわちハリウッド映画であり、スターの人気投票上位にアラン・ドロンやC.カルディナーレがランクインしていた時代がウソのようです。しかし確実にヨーロッパでは良い映画が作られ続けており、特に近年のスペイン映画は素晴らしい(少し前まで日本に入ってくるスペイン映画はエリセ監督作位のものだったのです)。この映画もまたしかり。万国向けではないものの、地域性に徹しているからこそより深い所で普遍的なのです。色々な出自を持つ主人公が交錯しますが、皆憎めなく、人間くささを十二分に伝えてくれます。現代日本に生きる我々にとってそれは無い物ねだりなのかも知れませんが、それでもやはり心の琴線に触れてきます。
おっぱいとお月さま [Blu-ray]
形式: Blu-ray
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参考価格: ¥2,500 参考価格: ¥2,500¥2,500
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ジャンル | ドラマ |
フォーマット | Blu-ray |
コントリビュータ | 洋画 |
言語 | スペイン語 |
稼働時間 | 91 分 |
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商品の説明
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■第一弾 186タイトル:2023年7月5日(水)発売
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7月発売タイトル:2023年7月5日~2023年12月31日
8月発売タイトル:2023年8月9日~2023年12月31日
「死ぬまでにこれは観ろ!2023」特設サイト
http://korehamiro-kingvideo.com
登録情報
- 言語 : スペイン語
- 梱包サイズ : 17.2 x 13.4 x 1.2 cm; 80 g
- EAN : 4988003880538
- メディア形式 : Blu-ray
- 時間 : 91 分
- 発売日 : 2023/7/5
- 販売元 : キングレコード
- ASIN : B0C39T9DJG
- 原産国 : 日本
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,718位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,778位外国のドラマ映画
- - 3,189位ブルーレイ 外国映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月6日に日本でレビュー済み
女の子にあって男の子にないものは?
男の子は自分にない「おっぱい」が大好き。
プリンよりもやわらかく、甘いミルクをたたえる大好きなおっぱいを弟にとられてしまった9歳の少年テテ(これも胸ーTetaーに響きが似てます)
自分だけのおっぱいを捜し、出会ったのがフランス人の旅の踊り子エストレリータ。
彼女はフランス人の夫と暮らしています。
街のスペイン人青年ミゲルも彼女に恋して、テテとミゲルの二人は彼女の愛をめぐって熾烈な争いを繰り広げるのです。
少年のちょっと切なくも甘い年上の女性への憧れと母親への思慕、そしておっぱいを捜していた少年が、男の子にしかないものを最後に手にいれるまで、非常にコミカルかつ個性的に描かれていました。
スペイン語ではなくカタラン語だったので、初めて聞くカタラン語の響きと彼らの習慣もなかなか面白く感じました。
男の子は自分にない「おっぱい」が大好き。
プリンよりもやわらかく、甘いミルクをたたえる大好きなおっぱいを弟にとられてしまった9歳の少年テテ(これも胸ーTetaーに響きが似てます)
自分だけのおっぱいを捜し、出会ったのがフランス人の旅の踊り子エストレリータ。
彼女はフランス人の夫と暮らしています。
街のスペイン人青年ミゲルも彼女に恋して、テテとミゲルの二人は彼女の愛をめぐって熾烈な争いを繰り広げるのです。
少年のちょっと切なくも甘い年上の女性への憧れと母親への思慕、そしておっぱいを捜していた少年が、男の子にしかないものを最後に手にいれるまで、非常にコミカルかつ個性的に描かれていました。
スペイン語ではなくカタラン語だったので、初めて聞くカタラン語の響きと彼らの習慣もなかなか面白く感じました。
2023年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当てが外れますよ。
乳房に対して敬虔な気持ちで観られる方のみ鑑賞オススメです。
乳房に対して敬虔な気持ちで観られる方のみ鑑賞オススメです。
2023年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スペースバンパイアのイメージが強すぎたのか、美しいイメージが先行してたけど、マチルダがイマイチだったから少し悲しかった…。
2021年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界一のおっぱいと称されたマチルダ・メイ扮するエストレリータのおっぱいをめぐり、夫、青年、少年が繰り広げるおっぱい賛歌。
2012年6月28日に日本でレビュー済み
俺史の中でも最高ランクをマークした『マチルダ・メイ(スペース・バンパイヤ)』のパイ乙を題材にした映画と聞き、
こりゃ死んでも観なきゃあかん思うて、早速股間を膨らまし鑑賞!
「あ、あれ・・・・・・・・・(・Θ・;)」
「く、黒くね? ちち・・・・黒くね?」
なんとあの『スペース・バンパイヤ』から8年、もはや腐りかけてましたorz
やはり、数多の男たちがあのムチルダ嬢を見て狙ったのでしょう。男なら当然!
そして、遊び過ぎてしまったのでしょう・・・・
なんという事だ。
旦那役で出てる『ジェラール・ダルモン』とかいう劇中屁たれのおっさん
私生活でも旦那だそうで・・・ま、もうどうでもいいや
え!?
映画のレビュー書け?
いや、だって大半は乳目当てでしょ?
まぁいいや、え〜と
母乳が飲みたい、飲みたい!マチルダの母乳が飲みたい!!と
いつも妄想してるエロいクソがきの変態記!
以上!
点数は腐っても鯛は鯛!だが黒いので2点!
こりゃ死んでも観なきゃあかん思うて、早速股間を膨らまし鑑賞!
「あ、あれ・・・・・・・・・(・Θ・;)」
「く、黒くね? ちち・・・・黒くね?」
なんとあの『スペース・バンパイヤ』から8年、もはや腐りかけてましたorz
やはり、数多の男たちがあのムチルダ嬢を見て狙ったのでしょう。男なら当然!
そして、遊び過ぎてしまったのでしょう・・・・
なんという事だ。
旦那役で出てる『ジェラール・ダルモン』とかいう劇中屁たれのおっさん
私生活でも旦那だそうで・・・ま、もうどうでもいいや
え!?
映画のレビュー書け?
いや、だって大半は乳目当てでしょ?
まぁいいや、え〜と
母乳が飲みたい、飲みたい!マチルダの母乳が飲みたい!!と
いつも妄想してるエロいクソがきの変態記!
以上!
点数は腐っても鯛は鯛!だが黒いので2点!
2012年4月14日に日本でレビュー済み
とても印象的で、いい映画なのはわかるものの、あまり好きにはなれませんでした。
いろいろな人たちがそれなりに苦しんでいるのですが、それが少年の視点を通じて描かれるために、あまりにもあっさりしてしまっています。
狙ってそういうことをしているのだろうし、すごい演出効果だなと思うのですが…
イマイチ入り込みきれませんでした。
いろいろな人たちがそれなりに苦しんでいるのですが、それが少年の視点を通じて描かれるために、あまりにもあっさりしてしまっています。
狙ってそういうことをしているのだろうし、すごい演出効果だなと思うのですが…
イマイチ入り込みきれませんでした。
2003年11月24日に日本でレビュー済み
生まれたばかりの弟に母親の愛情を奪われて欲求不満気味の9歳児テテ。フランスからやってきた旅芸人夫婦の妻エストレリータのおっぱいを何とか自分のものにしたいと妄想をふくらませます。しかし彼女を狙っていたのはテテばかりでなく、地元の青年ミゲルも得意の伝統民謡で彼女の心を奪おうと試みるのですが…。
カタロニア地方出身の監督ビガス・ルナが95年に撮った作品で、ベネチア映画祭で脚本賞を受賞しています。
スペイン語のヒヤリング練習もかねて手にしたのですが、少々当てがはずれました。台詞の大半は旅芸人夫婦の出身国フランス語と舞台となった地方のカタラン語でした。カステジャーノ(日本でスペイン語という場合に意味する言語)がかろうじて聞こえてくるのはエストレリータがスペイン人と話す際に使うリンガ・フランカ(日本で言えば、例えば沖縄の人と福島の人が使う共通語のようなもの)としてだけです。
テテのcoming of age物語として見るにはちょっと無理があり、結局彼は豊満なおっぱいを母親の象徴としてしゃぶってみたいと考えるだけの無邪気な男の子に終始しています。ですから彼にとっては女性の乳房は性の対象になる以前の存在です。
私も弟に母親を奪われたという被害者意識を強くもった経験がありますが、だからといって9歳にもなって母親の乳房を奪い返そうとは思いませんでした。だから設定に納得がいかなくてこの映画を素直に楽しむことが出来なかったのです。こういう設定をよしとするのは監督の妄想ではないかと、ちょっと意地悪に考えてしまいました。
映画の冒頭とラストに出てくる「人間の塔」はなかなか圧巻。テテ役の少年は実際にこの塔の登り手だったところをルナ監督にスカウトされたそうです。
カタロニア地方出身の監督ビガス・ルナが95年に撮った作品で、ベネチア映画祭で脚本賞を受賞しています。
スペイン語のヒヤリング練習もかねて手にしたのですが、少々当てがはずれました。台詞の大半は旅芸人夫婦の出身国フランス語と舞台となった地方のカタラン語でした。カステジャーノ(日本でスペイン語という場合に意味する言語)がかろうじて聞こえてくるのはエストレリータがスペイン人と話す際に使うリンガ・フランカ(日本で言えば、例えば沖縄の人と福島の人が使う共通語のようなもの)としてだけです。
テテのcoming of age物語として見るにはちょっと無理があり、結局彼は豊満なおっぱいを母親の象徴としてしゃぶってみたいと考えるだけの無邪気な男の子に終始しています。ですから彼にとっては女性の乳房は性の対象になる以前の存在です。
私も弟に母親を奪われたという被害者意識を強くもった経験がありますが、だからといって9歳にもなって母親の乳房を奪い返そうとは思いませんでした。だから設定に納得がいかなくてこの映画を素直に楽しむことが出来なかったのです。こういう設定をよしとするのは監督の妄想ではないかと、ちょっと意地悪に考えてしまいました。
映画の冒頭とラストに出てくる「人間の塔」はなかなか圧巻。テテ役の少年は実際にこの塔の登り手だったところをルナ監督にスカウトされたそうです。