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ル・ジタン 2Kレストア版 ブルーレイ [Blu-ray]
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フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジョゼ・ジョヴァンニ, アラン・ドロン |
言語 | フランス語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 42 分 |
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![ル・ジタン 2Kレストア版 ブルーレイ [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/81HEQYktnaL._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
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商品の説明
ジタンに捧げるエレジー…、哀切のジプシーギターがむせび泣く!
ドロン×ジョヴァンニが、ならず者の世界で生きる男たちの孤独を叙情たっぷり
に綴る異色のフィルムノワール。新境地のアウトロー像にドロンが挑む。
2Kレストア版で登場!
キャスト(声の出演)
ユーゴ・セナール“ジタン" :アラン・ドロン(久富惟晴)『暗黒街のふたり』(1973)『ブーメランのように』(1976)
ヤン・キュック : ポール・ムーリス(中条静夫)『もういちど愛して』(1971)
ブロー警視: マルセル・ボズフィ(内田稔)『流れ者』(1970)
ニニー : アニー・ジラルド(荒木道子)『パリのめぐり逢い』(1967)
ジョー:レナート・サルヴァトーリ『若者のすべて』(1960)(亀井三郎)
マルーユ:ベルナール・ジロドー(徳丸完)
ジャック:モーリス・バリエ(千田光男)
スタッフ
監督・原作・脚本:ジョゼ・ジョヴァンニ『暗黒街のふたり』(1973)『ブーメランのように』(1976)
製作:レイモン・ダノン『ラ・スクムーン』(1972)『離愁』(1973)/アラン・ドロン
撮影:ジャン=ジャック・タルベ『さらば友よ』(1968)
『ボルサリーノ』(1970)
音楽:クロード・ボラン『ボルサリーノ』(1970)『ボルサリーノ2』(1974)
仕様
ANRM-22311B /カラー/本編102分/音声 フランス語・日本語/日本語字幕・吹替用字幕
リニアPCM(モノラル)/16:9(ビスタ・サイズ)/片面・1層/1080p Hi-Def
MPEG-4 AVC/無許可レンタル禁止/リージョンA/複製不能/フランス・イタリア作品
<解説>
刑務所を脱獄後、銀行強盗を繰り返すジプシー出身の寄る辺なきアウトローをドロン
が熱演警察に追われるジタンの孤独を描く一方、同じように逃亡生活を送る老ギャン
グのドラマが交錯、暗黒街に生きる男同士の不思議な友情も描かれる。ドロンのガン
プレイも冴えて健在、鮮やかなアクションを披露する。
<内容>
マルセイユの海岸線の一角。住処を転々とするジプシーたちのトレーラーハウスに、当局
の捜査網が迫る。脱獄してなお銀行強盗を繰り返すル・ジタンを追うのは、パリ警察の
ブロー警視。一方、金庫破りの大物ギャング、ヤンも年下の妻を誤って死なせたことで
警察に追われていた。孤独なならず者と老ギャング、出会うことのない二人のドラマが、
手繰り寄せられるように交錯していく…。
(1975年製作 フランス/イタリア作品)
TV放映版(2時間枠)日本語吹替音声を収録(※吹替音声は、一部音源の無い部分がオリジナル
音声・日本語字幕となります。)
日本語字幕:落合寿和/吹替版翻訳:大野隆一/吹替版演出:長野武二郎
吹替音源協力:北の流れ者、多田達、越智康之、㈱フィールドワークス
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : フランス語, 日本語
- 梱包サイズ : 16.8 x 13.5 x 1.2 cm; 90 g
- EAN : 4560292381035
- 監督 : ジョゼ・ジョヴァンニ
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 42 分
- 発売日 : 2022/8/21
- 出演 : アラン・ドロン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono), フランス語 (Mono)
- 販売元 : 株式会社アネック
- ASIN : B0B44HY3Q9
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 20,175位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,810位外国のドラマ映画
- - 2,274位ブルーレイ 外国映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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大変満足しています。当時はdvdの吹き替え版ではコンプライアンスに関係しているので差別的なセリフはカットされていましたけどアネックのでは酷いセリフでもちゃんと当時を尊重して収録されていたので、とても良かったと思います。
子供心にドロンって人気先行の俳優なんだと思っていたが、それはその後「サムライ」「地下室のメロディ」「太陽がいっぱい」等のノワール映画や「冒険者たち」や「若者のすべて」と言った名作に触れるにつれ、自分の不勉強ぶりを恥じる事になる。
ただ、リアルタイムで観る事が出来た作品群の中でも「ル・ジタン」だけは別格的存在だった。
今作の主人公ジタンは、「ロマ族である自分たちは生まれた時からこの社会では被告人だ」と怒りを込めて吐き捨てているように、ジプシーの移民でフランス国民から侮蔑され差別を受けていた男。
今作はそんな迫害を受け続けていた男が殺人、強盗、脱獄を繰り返し、社会に復讐していく物語。
自らも前科を持つジョセ・ジョヴァンニが憎しみと痛みを以て冷徹に描いたフレンチ・ノワールだ。
巻頭、海水浴客で湧く穏やかで明媚な海岸沿いをカメラがぐんぐんとパンしていくと、次第に景色は荒廃していき、古びれたトレーラーの一団を映し出す。
明らかに周囲と空気が違うこの一帯こそ、ジタンことユーゴの実家のキャンプがあり、生きていく為のロマ族たちの営みの場だ。
そんな空撮で捉えたクレジット・タイトルから一転、ジタンとその脱獄仲間について捜査本部にて部下たちに語る警視。つまり、冒頭の10分間でフランス国内でのロマたちの境遇、ジタンとは何者なのか、そして何故彼は犯罪行為を繰り返すのか、と言った物語の核となる部分が提示される。
見事な導入部だと思う。
映画はその後ジタンとその仲間たちの犯罪の数々と初老の金庫破りの男の話が同時進行的に進んでいく。
一見何の関係もないふたつ(ふたり)のドラマがどうシンクロしどう繋がっていくのか、金庫破りを演じているのがフランスの名優ポール・リームスだけに必ず何かあると思わせるのだが、、、。
今作のドロンは一匹狼のアウトサイダーであり、国家に徹底して抵抗を続けるならずものなのだが、義賊的な部分もあり、同じ境遇の子供たちに優しい言葉、思いやりをかける人物でもある。
劇中、負傷し警察に追われるジタンを治療する獣医師のエピソード、別れに礼を言うジタンに言葉を返す獣医、多くを語らないがお互いが分かってる。今まで生きてきた歴史を感じさせて胸に響くシーンだった。
仇相手には容赦なく非情に徹する男だが、感情を押し殺した中時折孤独と悲哀を垣間見せる陰ある男を口髭を蓄えながら演じるドロンの表情が素晴らしい。
ジタンの心象とジプシーの流浪を歌ったクロード・ポランの切ないテーマも琴線に触れる。
乾いたタッチではあるが情念のノワール映画、確か、配給は東映洋画部だった気がするが、これってまるで日本の任侠映画みたいじゃないかと感じたものだ。
ドロンの脱獄仲間にレナード・サルヴァトーリ、追い詰める警視にマイケル・ポズッフィ。
この時代のフレンチ・ノワール映画には欠かせないふたりの名脇役の姿を今作でも観る事が出来る。
ふたりともいかにも狂暴なツラ構えで、コスタ・ガブラスの「Z」でもそろってファシストの役柄を演じていたが、実際はふたりとも進歩的映画人として当時熱心な社会活動を行っていた人たちである。
ドロンはそのスタイリッシュな姿・端正な顔立ちのために、
どうしても「にやけた二枚目」の印象が強いのだが、この作品でも
そいう思い込みを(いい意味で)裏切ってくれる。
公開当時に女性ファンには今一つ受けが良くなかったのも頷ける。
年を重ねるにつれて、存在感が重くなる名俳優と再確認した。
ドロンの全てのノワール映画にいえるが、単なる「犯罪映画」ではなく
「疎外され差別される側」に身を置いて、社会を浮き彫りにしている。
もちろん、監督の意向が反映しているのであろうが、やはりドロンなし
で語られる映画ではない。
筋立てもさして特別な趣向があるわけでもなく、スピード感もさほどない。
しかし、のっけから引きずり込まれるような異様な迫力のある映画。
ギャング映画の派手さも「ゴッドファーザー」のような重厚さもないが
映画として歴史に残る作品であろう。
「暗黒街の二人」では「前科者」として、この作品では「ジプシー」と
して、あくまでも社会のアウトローとして生きていかざるを得ない
その悲しい運命。
この作品で描かれる「ジプシー」(ロマ・ロマニ)の姿は、やはり酷い。
今でこそ「少数民族」としてのジプシー、またはあらゆる国家内で
「差別される民族」としての立場を、ジプシーの権利を擁護するために
社会を批判することは取り立てて珍しくない。
しかし1970年代において、正面切ってジプシーを主人公とした映画は
この作品史か知らない。
古くは馬車で、現在は改造したバスやキャンピングカーで移動を続ける
放浪する・放浪させられる民=ジプシーの姿を、再確認できた。
40年前のフランスでさえ、ジプシーに対する社会的偏見がいかに
大きかったかも知ることができた。
ノワールとしてだけではなく、ジプシーの物語としても読み解ける。
ご覧になって下さい。
この作品はユニバーサルから出ていた一連のアラン・ドロン作品
と同じような仕様で再販されるだろうと思っていただけに、
HDリマスター等のグレードアップした仕様での再販はとても嬉しいです。
そして、今回の再販で特に嬉しいのは日本語吹替音声が収録されることです。
この作品でのアラン・ドロンの吹替は野沢那智ではなく、久富惟晴
なのですが、久富惟晴によるドロンの吹替はソフト化されることは
まずないだろうなと思っていただけに本当に嬉しいです。
故・中条静夫のポール・ムーリスもいい味出してました。
某メーカーのように前回出ていたのと変わらない仕様でジャケット
だけ変えた再販ではなく、このようにグレードアップしての再販
は本当に素晴らしいことです、このような仕様で是非、「サムライ」
も再販していただきたいです。