声がちょっとオードリー・ヘプバーンにも似ている三石琴乃が変身の苦痛にそっくりな声を入れた吹替版は、恥じらいも凶暴さもエキセントリックなところも置き換えの効かない、コンセプチュアルな配役であった。同時に、ダメな男だけに一方的に都合が良い「萌え」の対象にされた女の子が居心地の悪さを声高に訴えるシチュエーションに、今この瞬間、一番合う声優/俳優は誰かとも気になっている。
撮影監督が無暗やたらとベルトルッチの『暗殺の森』マニアという事も、ジェリー・ブラッカイマーの名前も、公開が『遊星からの物体X』と同じ年という事も、戦時中に撮られた中編のリメイクという事も、監督が『タクシー・ドライバー』の脚本家という事も、ナスターシャ・キンスキーが長年虐待に苦しめられて来た事さえも知らずに観て、ずっと忘れられずにいる一作。
40年以上昔に「萌え」の本質を備えていた映画。骨や筋だけ見ると実は『スペースバンパイア』とも似通っている。劇中アイリーナがバスの乗客のヤラシい視線を不快に感じるシーンがある(テレビ放送でカットされそうな!)けれど、実生活でウン十年イヤ~な思いをして来たのだろうと、今なら理解出来る。かなり変わった女の子でも、惚れてしまうとそこが目に入らないとか。何より、こういう超が付きそうな美女がほかの男に目もくれず冴えないオトコのもとに寄って来て、求めるという展開はオトコ側からすれば望んでも叶わないものであろう。好きになった果てに待つ出産の苦痛の暗喩も含め、身体が軋み折れ曲がっても叫びをこらえ、涙まで流して変身するんだよ?オトコは支えるか逃げるか問いを突き付けられる。本作はそこが、一番怖い。
キャット・ピープル [Blu-ray]
ジャンル | ミステリー・スリラー |
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ポール・シュレイダー, マルコム・マクドウェル, ジョン・ハード, ナスターシャ・キンスキー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 118 分 |
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商品の説明
ナスターシャ・キンスキーが大胆なヌードで野生の血におびえる魔性の女を演じたエロティック・ホラー!
【ストーリー】
人間と愛し合うことで豹に変身し、元に戻るには相手を喰い殺さなければならない運命を負った猫族(キャット・ピープル)。
呪われた血を受け継ぐ美女アリーナは、幼い頃に生き別れた兄のポールを訪ねてニューオーリンズの町に降り立った。
ある日、偶然立ち寄った動物園で、檻の中の豹に強く魅せられた彼女は、親切な青年園長オリバーと知り合い、彼に淡い恋心を抱き始める。
そんなアリーナに倒錯的な愛を注ぐポールは、同族で性関係を持つべきだと執拗に彼女に迫るが…。
【キャスト】
ナスターシャ・キンスキー、マルコム・マクドウェル、ジョン・ハード
【スタッフ】
■監督:ポール・シュレイダー
■製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー
■製作:チャールズ・フリーマー、チャールズ・フライズ
■製作:1982年 アメリカ
(C) 1982 Universal Studios. All Rights Reserved.
※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございます。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 17 x 13.5 x 1.2 cm; 80 g
- EAN : 4550510033839
- 監督 : ポール・シュレイダー
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 118 分
- 発売日 : 2022/8/24
- 出演 : ナスターシャ・キンスキー, マルコム・マクドウェル, ジョン・ハード
- 吹き替え: : 日本語
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- ASIN : B0B42CSHXF
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 26,841位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,881位ブルーレイ 外国映画
- - 6,889位外国映画 (DVD)
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
抑圧されるリビドー 呪われし血族 エロティックであまりにも苦しい。
空も大地も風さえも赤い幻想的などことも知れぬ太古の地。砂に埋もれるドクロ、枯れた大樹。いけにえの儀式。舞台は一転、原題のニュー・オリンズへ。そして我々の前に御姿を現すアイリーナ(ナスターシャ・キンスキー)の美しさに心奪われてしまいます。幼時に孤児として生き別れた兄ポール(マルコム・マクドゥエル)と暮らすことに。しかしインセスト・タブーを求める兄から語られる信じられない血族の秘密・・。街では多くの犠牲者がこれまで出ていて、黒豹の脱走騒ぎ。彼女は動物園の園長オリバー(ジョン・ハード)と惹かれあい、お互いに抑えきれない性の欲望を感じるが、それに身をまかせることはできない・・。密かに受け継がれる猫族、cat people. その成り立ちは映画後半で触れられますが、この血族は人間の異性と交わると黒豹になり、その相手をあやめなければ人間の姿に戻ることはかなわないという・・。ニュー・オリンズを舞台に選んだことが正解。ルイジアナの歴史は比較的古く、建国の60年ほど前にフランス領植民地として街は建設されていたそうです。当時の街並みヘッド・クオーター、沼地等が映画に生かされています(「南部の歴史は恐怖の歴史」)。以下、★まで核心に触れています。「助けてくれ お前しか僕を止められない 愛し合うんだ 兄弟として」兄ポールによる懇願です。人によっては映画とわかっていても嫌悪感をもよおす方がおられるかも知れません。生き延びた猫族はこの兄妹しかいないのです。人間をあやめないためには兄妹で交わるしかないのです。この兄からの懇願を拒否するのですが、愛したオリバーに感じた欲望は消すことはできません。しかし、押さえきれない、しかし押さえなくてはいけない純愛とうずきに苦しみ、悶々と身をよじらすキンスキーが淫靡、しかし哀れでなりません。最後のアイリーナの「真の姿で生きる」選択はアイリーナとオリバーの2人にとってとても悲しくもエロティックなものです。お互いにこれが2人の最後の交わりとなることを知っているのですから・・。これからも交われば彼女は誰かをあやめることになるからです。ラスト、檻をはさんで見つめあうアイリーナとオリバー。こころなしか黒豹の威嚇であるはずの吠え声が違うものに聞こえます。★特異なセンセ・サウンドと打ち込みでこの時期名を馳せたジョルジョ・モロダーの音楽もいつもよりも控えめに響き、打楽器のリズムと妖しいシンセが映画を盛り立てています。全裸で夜の森で動物を狩る彼女は野性的。そのシーンをはじめ、映像処理も随所で工夫が凝らされています。プールの不安感も印象的。また精悍な黒豹の姿も魅力的に撮られています。浅学にしてわかりませんでしたが、ジョン・ベイリーの撮影も超現実的な浮遊感、夢見心地、映画全体が雲の中にいるような感覚、色彩を強調した照明を意識したということです。1920年代のドイツ表現主義映画のハードエッジと、フランス的誌的感性のソフトな質感の結合を目指したらしい(『マスターズ・オブ・ライト』より)。再見時には注視したいです。オリジナルである1942年の同名作がどのように換骨奪胎されているかわかりませんが、それと続編『キャット・ピープルの呪い』も観たくなりました。本作は80年代テイストに溢れ(デヴィッド・ボウイの懐かしい主題歌)、オリジナルより直接描写は増えていると推察しますが、直截なグロ描写は想像していたより控えめでした。暗示させる部分も充分あります。そしてダイレクトなエロティックの期待は禁物です。テンポは淡々としていますがじらされることはありませんでした。オープニングと途中に出てくる彼らの祖先の世界が忘れがたく、ケダモノの匂いと錆びっぽい血の匂いが全編に漂っているように感じられました。背徳と純愛。理屈があわないことなど吹き飛ぶ眩惑的な1作です。映像が語る力。映画はストーリーを語ればいいというわけではない。整合性もいりません。またモラルを持ち込み評価することも誤り。最後に、ノー・ブラに薄いニットのキンスキー(全編にわたり肌着を着けていないと思われる)。どことなく国籍知れずの雰囲気。小鹿のように引き締まり柔軟な肉体。湧き出る野性味。だいたい「監督とは寝る」といっていたキンスキー。「シュレーダーは別」といわれた本監督に同情します。「テス」「マリアの恋人」「ワン・フロム・ザ・ハート」と並んで、彼女を観るべき映画です。Cat people 1981 U.S. RKO and Universal Pictures関連キーワード:変身、リビドー、豹、インセスト、ニューオリンズ、兄妹、儀式、流血、動物園、夜、血族、生贄、エロティック関連作:『キャット・ピープル』(1942)、『キャット・ピープルの呪い』(1944,ロバート・ワイズ)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容も、良かったですが(刹那い…)とにかくショートカットのナスターシャ・キンスキーの美貌にうっとり。
2023年11月27日に日本でレビュー済み
昔々、レンタルビデオすら 存在しなかった時代、映画館で観ました。
ポール・シュレイダー監督作品は好きです。
なんでもかんでもCGの今世の映画より面白いと思うけど。
まぁ爺ぃだからそう思うんだろうかな…
ポール・シュレイダー監督作品は好きです。
なんでもかんでもCGの今世の映画より面白いと思うけど。
まぁ爺ぃだからそう思うんだろうかな…
2022年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昨日は流石に時代を感じますが、演出がサスペンス的で、面白い作品です。
2023年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体のトーンが好きでは無いです。また観ようとは思わない作品。
2014年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1982年公開、アメリカの官能ファンタジック スリラー。
監督は『アメリカン・ジゴロ』『愛と栄光への日々』の
ポール・シュレイダー。
同タイトルのオリジナル版(1942)に新解釈を加えた
リメイク作品。
紅に染まる不気味で幻想的な砂漠地帯
奇異な枝並みが蠢く大樹に寄り添う黒豹
冒頭から、謎めいた古代文明と現世との不協和音に惑わされる。
可憐な、うら若き乙女アリーナ(ナスターシャ・キンスキー)。
彼女は、なぜか異性との交際をためらっている。
正確には愛が深まり、肌を重ね合うことを拒んでいる。
感情が高ぶり、情欲の炎が燃え上がった時
自分の身に何が起こるのか……怖い
内に潜む何者かに支配されてしまいそうで……恐ろしい
「私は違う」と常々、自らを諭してきたアリーナだが、
兄のポール(マルコム・マクダウェル)との再会、
動物園の園長 オリバー(ジョン・ハード)との出逢いを機に、
呪われた血の宿命に蝕まれていく。
「現世を生きるキャット・ピープル(猫族)」という奇抜な
構想は、従来のバンパイヤ、ウェアウルフものとは異質な
気品を感じさせる。
ネコ科の中でも一際、神秘的なオーラを放つ黒豹をモチーフに、
演じるナスターシャ、マルコム共に徹底した役作りを披露。
妖艶な野性味と残虐性を兼ね備えた血族の苦悩を、見事に
体現している。
本国では興行的に振るわなかったが、魔性の美貌を
惜しげも無く曝け出すナスターシャの艶めかしさが際立つ、
切ない悲恋スリラーとして欧州(特に仏)では話題を集め、
ロングランを記録した本作。
追い詰められた主人公が下す、覚悟の勇断とは……
安息の日々よ、永遠なれ
画質に関して………経年劣化によるゴミ、傷などのチラつきに
邪魔されない、暗がりでも安定感のある
SD画質。
【音声】 英語 ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド
日本語 ドルビーデジタル 2.0ch ステレオ
【字幕】 日本語/英語/タイ語/中国語/韓国語/
インドネシア語
【特典】 監督による音声解説/監督による撮影秘話/
監督インタビュー/特殊メイクアーティストとの対談/
ブルースクリーンでの特殊効果比較/
ロバート・ワイズがヴァル・リュートンを語る/
スティル・ギャラリー/オリジナル予告編
監督は『アメリカン・ジゴロ』『愛と栄光への日々』の
ポール・シュレイダー。
同タイトルのオリジナル版(1942)に新解釈を加えた
リメイク作品。
紅に染まる不気味で幻想的な砂漠地帯
奇異な枝並みが蠢く大樹に寄り添う黒豹
冒頭から、謎めいた古代文明と現世との不協和音に惑わされる。
可憐な、うら若き乙女アリーナ(ナスターシャ・キンスキー)。
彼女は、なぜか異性との交際をためらっている。
正確には愛が深まり、肌を重ね合うことを拒んでいる。
感情が高ぶり、情欲の炎が燃え上がった時
自分の身に何が起こるのか……怖い
内に潜む何者かに支配されてしまいそうで……恐ろしい
「私は違う」と常々、自らを諭してきたアリーナだが、
兄のポール(マルコム・マクダウェル)との再会、
動物園の園長 オリバー(ジョン・ハード)との出逢いを機に、
呪われた血の宿命に蝕まれていく。
「現世を生きるキャット・ピープル(猫族)」という奇抜な
構想は、従来のバンパイヤ、ウェアウルフものとは異質な
気品を感じさせる。
ネコ科の中でも一際、神秘的なオーラを放つ黒豹をモチーフに、
演じるナスターシャ、マルコム共に徹底した役作りを披露。
妖艶な野性味と残虐性を兼ね備えた血族の苦悩を、見事に
体現している。
本国では興行的に振るわなかったが、魔性の美貌を
惜しげも無く曝け出すナスターシャの艶めかしさが際立つ、
切ない悲恋スリラーとして欧州(特に仏)では話題を集め、
ロングランを記録した本作。
追い詰められた主人公が下す、覚悟の勇断とは……
安息の日々よ、永遠なれ
画質に関して………経年劣化によるゴミ、傷などのチラつきに
邪魔されない、暗がりでも安定感のある
SD画質。
【音声】 英語 ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド
日本語 ドルビーデジタル 2.0ch ステレオ
【字幕】 日本語/英語/タイ語/中国語/韓国語/
インドネシア語
【特典】 監督による音声解説/監督による撮影秘話/
監督インタビュー/特殊メイクアーティストとの対談/
ブルースクリーンでの特殊効果比較/
ロバート・ワイズがヴァル・リュートンを語る/
スティル・ギャラリー/オリジナル予告編
2013年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間と愛し合う(性交)すると、豹に変身し、人間を食い殺さなければ、元の姿には戻れない。
そんな悲しい宿命をもったキャットピープル「猫一族」の、悲恋を描いた物語です。
猫族に血をひく美女アリーナはある日、ふと立ち寄った動物園の青年園長に、淡い恋心を抱く。
園長もアリーナに対し、想いを抱くようになる。
しかし、呪われた血を持つアリーナは、彼に対して想いを遂げることをためらう。
人間と性交をすれば、相手を食い殺してしまう可能性が高いからだ。
そんな折、同族の血を引く男性・ポールは、同族同士でこそ、性関係を持つべきだと、
執拗にアリーナにせまる。
アリーナの周りで、次々と起こる惨殺事件。
それは猛獣に食い殺された人間の姿であった。
自分の呪われた血に、悩み苦しむアリーナ。
出来ることなら、好きな人と、一度でもいいから愛し合いたい。
はたしてアリーナは、青年に対する想いをとげることが出来るのか?
主演は、ドイツが生んだ超美形女優・ナスターシャキンスキー。
この映画では、スレンダーな裸体も披露して、悲劇に悩むヒロインを熱演しています。
他のレビュアーさんが、ナスターシャの裸を観たいなら 「今のままでいて」 のほうがいいと書いてますが
たしかにキャットピープルは、全体的に暗い映像なので、ナスターシャの美しいヌードも、暗がりの中でしか見えません。
でも、「今のままでいて」で、明るい陽の下で裸体をさらけ出してる
ナスターシャのヌードはもちろん素晴らしく美しいのですが、
この映画での、暗闇の中でのナスターシャの裸身は、妖艶でエロティックで、
「今のままでいて」とは、また違った魅力があります。
ちなみにヌードシーンは、湖に入るシーンと、男性とのベッドシーンが2回で、合計3回あります。
グラマーではありませんが、(胸は大きくはないので)スレンダーで抜群に美しい身体です。
演技も上手いし、悲劇のヒロインを抜群に演じています。
物語全体も、エロティックサスペンスとよべる、緊張感を保ったまま、最後まで続きます。
個人的に一番衝撃的だったのは、最後のベッドシーン。
好きな男から愛されたい 男女の交わりをかわしたい
でも交わってしまえば、相手を食い殺してしまう。
悩んだすえにナスターシャがとった行動は
愛する男を、豹に変身して食い殺さないために、自らの身体をベッドに縛り付けること。
男は縄で、全裸のナスターシャの、両腕・両足をベッドに縛り付ける。
そして、ベッドに縛り付けられ、身動きのとれないナスターシャの身体に
男はおおいかぶさり、腰を沈めていく。
男からの性行為を受け、縄で縛られた腕や足を揺さぶりながら、もがき喘ぐナスターシャ・・・
このシーンは物凄く短いですが、
超美形のナスターシャが、全裸でベッドに縛り付けられ、身動きもすることも出来ず、
まるでレイプのように、男からのピストン運動を受けるという、極めてエロティックな
(ちょっとSMティックな)映像で、ちょっと興奮してしまいます。
男性としてはもうちょっと長く続いて欲しいですが(笑)
さすがにポルノ映画ではありませんので、あっという間に終わってしまう・・・
でも、世界的な美形女優のナスターシャが、よくこんなシーンを演じたなあ、と思います。
そしてラストはどうなるのか・・・?
それは観てのお楽しみ(笑)
そんな悲しい宿命をもったキャットピープル「猫一族」の、悲恋を描いた物語です。
猫族に血をひく美女アリーナはある日、ふと立ち寄った動物園の青年園長に、淡い恋心を抱く。
園長もアリーナに対し、想いを抱くようになる。
しかし、呪われた血を持つアリーナは、彼に対して想いを遂げることをためらう。
人間と性交をすれば、相手を食い殺してしまう可能性が高いからだ。
そんな折、同族の血を引く男性・ポールは、同族同士でこそ、性関係を持つべきだと、
執拗にアリーナにせまる。
アリーナの周りで、次々と起こる惨殺事件。
それは猛獣に食い殺された人間の姿であった。
自分の呪われた血に、悩み苦しむアリーナ。
出来ることなら、好きな人と、一度でもいいから愛し合いたい。
はたしてアリーナは、青年に対する想いをとげることが出来るのか?
主演は、ドイツが生んだ超美形女優・ナスターシャキンスキー。
この映画では、スレンダーな裸体も披露して、悲劇に悩むヒロインを熱演しています。
他のレビュアーさんが、ナスターシャの裸を観たいなら 「今のままでいて」 のほうがいいと書いてますが
たしかにキャットピープルは、全体的に暗い映像なので、ナスターシャの美しいヌードも、暗がりの中でしか見えません。
でも、「今のままでいて」で、明るい陽の下で裸体をさらけ出してる
ナスターシャのヌードはもちろん素晴らしく美しいのですが、
この映画での、暗闇の中でのナスターシャの裸身は、妖艶でエロティックで、
「今のままでいて」とは、また違った魅力があります。
ちなみにヌードシーンは、湖に入るシーンと、男性とのベッドシーンが2回で、合計3回あります。
グラマーではありませんが、(胸は大きくはないので)スレンダーで抜群に美しい身体です。
演技も上手いし、悲劇のヒロインを抜群に演じています。
物語全体も、エロティックサスペンスとよべる、緊張感を保ったまま、最後まで続きます。
個人的に一番衝撃的だったのは、最後のベッドシーン。
好きな男から愛されたい 男女の交わりをかわしたい
でも交わってしまえば、相手を食い殺してしまう。
悩んだすえにナスターシャがとった行動は
愛する男を、豹に変身して食い殺さないために、自らの身体をベッドに縛り付けること。
男は縄で、全裸のナスターシャの、両腕・両足をベッドに縛り付ける。
そして、ベッドに縛り付けられ、身動きのとれないナスターシャの身体に
男はおおいかぶさり、腰を沈めていく。
男からの性行為を受け、縄で縛られた腕や足を揺さぶりながら、もがき喘ぐナスターシャ・・・
このシーンは物凄く短いですが、
超美形のナスターシャが、全裸でベッドに縛り付けられ、身動きもすることも出来ず、
まるでレイプのように、男からのピストン運動を受けるという、極めてエロティックな
(ちょっとSMティックな)映像で、ちょっと興奮してしまいます。
男性としてはもうちょっと長く続いて欲しいですが(笑)
さすがにポルノ映画ではありませんので、あっという間に終わってしまう・・・
でも、世界的な美形女優のナスターシャが、よくこんなシーンを演じたなあ、と思います。
そしてラストはどうなるのか・・・?
それは観てのお楽しみ(笑)