主人公のコズモはラスベガスの裏町でストリップクラブを経営している。
ショーパブなんだろうけど、寸劇が大したことないので、おっぱい出してお茶を濁している。
みんな愛嬌のある踊り子で、中でも黒人の踊り子はコズモのソウルメイトのような関係。
しかし、コズモにとってショーは毎日が真剣勝負で少し神経症になっている。
閑古鳥が鳴いている、とある日曜日に車数台での来客があった。後に彼らはマフィアだったとわかる。
その中の一人が、店を褒めながら、実は私も店をやっている。VIP待遇で招待すると告げる。
社交辞令と思いきやここはアメリカ。
数日後、コズモはやっと借金から開放され、踊り子たちを連れパーティーをすることにした。
行先は先日来客したマフィアのカジノバー。まんまと嵌められ借金で首が回らなくなる。
こうして、マフィアに借金を作り、その肩代わりとして彼らの商売敵である中国人の殺害依頼を受ける。
アメリカは黒人と中国人の奴隷貿易の歴史があり、体制は頭を使う仕事は中国人にやらせていた。
チャイナタウンは目明し、ユダヤ以外の白人は彼らとは接点を持たない。
西海岸の賭博業界を牛耳っていてもおかしくはない。
ところがコズモにとってはマフィアとの関わりや殺しはどうでもよくて、
ショーの演出と客の反応に情熱を注いでいる。殺害の前後、ちょっとした合間に店へ電話を入れ、
客の入りからプログラムや選曲などチェックして指示を出す。
殺しは大仕事。片手間というよりも、店のショーのことが気になって仕方がない。
殺害は成功したが、コズモも腹に一発もらっている。店のこともあり、自首するつもりもない。
腹に入った弾も抜けない。今回の一件で、ソウルメイトの黒人の踊り子は去っていった。
しかし、コズモは今夜も腹の痛みをこらえ店に立つ。