皮膚を売った男[Blu-ray]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | カウテール・ベン・ハニア, ヤヤ・マヘイニ, ディア・リアン, ケーン・デ・ボーウ, ヴィム・デルボア, モニカ・ベルッチ |
言語 | 英語, フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 44 分 |
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商品の説明
世界中が息をのむ
恋人に会うため、自身がアート作品になった男の数奇な運命ー
実際のアート作品から着想を得て人間の本質をユーモアを交えて描く、想像もつかない物語。
■映画批評サイトRotten Tomatoes92%絶賛!
第93回アカデミー賞(R)国際長編映画賞ノミネート、第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞受賞ほか数々の賞を受賞。昨年東京国際映画祭でも上映され、「大傑作」「監督は天才か?」「最大級の驚き」「予想もつかない結末」と評判を呼んだ。
■主演は普段はシリアで弁護士として働いているヤヤ・マヘイニ。
ほとんど演技経験がなかった彼だが、本作ではヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門男優賞を受賞し一躍脚光を浴びた。ほかにも『007 スペクター』(15)、『オン・ザ・ミルキー・ロード』(16)のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』(20)のケーン・デ・ボーウ、また本作に影響を与えた芸術家ヴィム・デルボアが挑発的な役どころを演じている。監督は『Beauty and the Dogs』(17)でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され音響賞を受賞し、過去にもアカデミー賞(R)国際長編映画賞のチュニジア代表に選ばれたことがある実力派、カウテール・ベン・ハニア。
●ストーリー
シリア難民のサムは、偶然出会った芸術家からある提案を受ける。それは、大金と自由を手に入れる代わりに、背中にタトゥーを施し彼自身が“アート作品"になることだった。美術館に展示され世界を自由に行き来できるようになったサムは、国境を越え離れ離れになっていた恋人に会いにいく―
しかし、思いもよらない事態が次々と巻き起こり、次第に精神的に追い詰められてゆく。世界中から注目されるアート作品“サム"を待ち受ける運命とは…。
●キャスト
■ヤヤ・マヘイニ
■ディア・リアン
■ケーン・デ・ボーウ
■モニカ・ベルッチ
■ヴィム・デルボア
●スタッフ
■監督:カウテール・ベン・ハニア
●映像特典
・日本版予告
・オリジナル予告
※商品の仕様は変更になる場合がございます。
※製作国:チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア
(C) 2020 - TANIT FILMS -CINETELEFILMS - TWENTY TWENTY VISION - KWASSA FILMS - LAIKA FILM & TELEVISION - METAFORA PRODUCTIONS - FILM I VAST - ISTIQLAL FILMS - A.R.T - VOO & BE TV
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語, フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g
- EAN : 4907953296220
- 監督 : カウテール・ベン・ハニア
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 44 分
- 発売日 : 2022/6/3
- 出演 : ヤヤ・マヘイニ, ディア・リアン, ケーン・デ・ボーウ, モニカ・ベルッチ, ヴィム・デルボア
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : Happinet
- ASIN : B09SGRHM45
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 108,272位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,272位ブルーレイ 外国映画
- - 10,351位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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なので、この作品は、そんな作品の物語に、シリアの話や男女の話を加え、実話よりもかなり設定を変えたものである。
さて、その演出であるが、これが面白い。
シリアという政情不安が続く国で生まれた主人公は、しょうもない一言を言ったがために幸せの絶頂から突き落とされ、やむを得ず国を出る。そして隣国で芸術作品になり、再び別れ別れになった女性の後を追うのだ。
そのあたりの女性の変化、男性の行動は、見事なまでに男女の悪いところが互いに出ているといってよく、見てる方はイライラしてしまう(笑)。
やがて芸術作品とはいえ一人の人間である主人公は、とある事件で捕まり、女性ともよりを戻し、しかも国外追放となったので、晴れて故郷に戻れるが・・・・
しかし最後はSFチックな顛末でどんでん返し。
これにはさすがに(笑)。
いやぁ最後の最後まで面白かったし、途中で様々なことも考えさせられたし、底辺にシリア難民の現実という社会に対するメッセージもあって、なかなかの秀作だった。
シリア人の男が自分の背中を、タトゥー・アートのキャンバスとしてアメリカ人画家に提供して国外脱出。
奇抜な視点から戦火と市民抑圧の中東の不条理を描くのかと思ったら、そっちの方はすぐうやむやになって、論点は欧米の絵画ビジネスの裏話へ。
展覧会や美術オークションで人間展示品にされた男が、あくどい画商や画家と戦って自身のプライドと尊厳を回復するのかと思ったら、男も彼らとぐるになってセレブ生活を楽しむ。
最後にISの残虐行為を見せたりするから、ああやっぱり根底はイデオロギーの問題だったかと思うと、これがとんだ買い被りで結局、ただの保険金詐欺でした、ってお話。付き合ってらんないよ。
かつてバンクシーは、自分の作品がオークションで落札された瞬間、細切れに裁断してしまう仕掛けを額縁に施して、美術ビジネスを痛烈に風刺した(カッターが故障して未遂に終わったけどね)。そんな風刺精神は、ここには爪のアカほどもない。
エンタメとしては話が暗すぎてほとんど笑えないし、社会派と呼ぶにはメッセージが希薄だし、要するにケレンを気取りすぎて自滅した作品の典型。
芸術というある種の空虚さで巨額を消費している横柄な人々と、実際に生きている痛みを引き受けている人々との対比が良い。
異国の地域性を物語る悲しい人生の結末。
国が違えばこんなことも起こりうるのか?
思わせぶりな場面もあり、色々と考えさせられる作品でした。
宗教と民族間のトラブルを起因とする深刻な内乱、周囲の国家や大国の利権が絡む思惑。
拡がる格差と階層、増え続ける移民難民の問題、破壊と創造とを繰り返す現代アートの是非、欲望のキャピタリズム、etc.。
しかし、ベースにあるのは一対の男女を通して、世界を俯瞰しようとするオーソドックスな試みではないか。
しかも、シニカルな視点とともに際どいユーモアを交え、特に二転三転する終盤の目くるめく展開は、上質なエンタメとして機能。
それにしても、人ゲノムの細胞培養という、現代生物学的オチまで付いているんだから。
ラストに、「ヴィム・デルボア氏のタトゥー作品『TIM』に影響を受けた」という字幕が入る。
勿論、デルボアは実在するベルギーの現代芸術家だが、我が国の伝説的な彫り物師である梵天太郎の作品群にインスパイアされた?
序盤、貧しいサムが不当逮捕された後、着ていた安そうなチェックのシャツと、そっくりなブツを実は持っている。
30年くらい前、母親がスーパーで税込300円也で購入、とても丈夫で未だに愛用しているんですよ。