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バレエ『ロミオとジュリエット』プロコフィエフ [Blu-ray]
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商品の説明
バレエ『ロミオとジュリエット』プロコフィエフ作曲
振付: ケネス・マクミラン/ 英国ロイヤル・バレエ
ロミオ…マシュー・ボール
ジュリエット…ヤスミン・ナグディ
ティボルト…ギャリー・エイビス
マキューシオ…ヴァレンティノ・ズッケッティ
べンヴォーリオ…ベンジャミン・エラ
パリス…ニコル・エドモンズ
キャピュレット卿…クリストファー・サウンダース
キャピュレット夫人…クリスティーナ・アレスティス
エスカラス大公…トーマス・ホワイトヘッド
ロザライン … 金子扶生
乳母…クリステン・マクナリー
ロレンス神父/モンタギュー卿…ジョナサン・ハウエルズ
モンタギュー夫人…タラ=ブリギッテ・バフナニ
英国ロイヤル・バレエ
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮…パヴェル・ソローキン
振付 … ケネス・マクミラン
作曲 … セルゲイ・プロコフィエフ
美術・衣装 … ニコラス・ジョージアディス
照明…ジョン B.リード
舞台監督…ジュリー・リンカーン、クリストファー・サウンダース
撮影監督…ロス・マクギボン
収録:2019年6月1、11日 コヴェントガーデン王立歌劇場
収録時間:本編137分、特典映像12分
字幕(特典映像のみ):日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
映像:
16:9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray)
1080i High Definition(Blu-ray)
音声:
LPCM 24bit 2.0 & DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
特典映像:
◎「なぜロイヤル・バレエは『ロメオとジュリエット』を愛するのか」
◎ダーシー・バッセルとヤスミン・ナグディのリハーサル
◎『ロメオとジュリエット』の剣戟リハーサル
◎キャスト・ギャラリー
【英国ロイヤル・バレエの人気レパートリー『ロミオとジュリエット』―ヤスミン・ナグディ&マシュー・ボールが踊る! 】
プロコフィエフ作曲の劇的緊張にみちた才気溢れるバレエ音楽『ロメオとジュリエット』は1936年の初演に始まり、多くの振付家、バレエ団が取り組み数々の名舞台が生まれてきましたが、中でも1965年ケネス・マクミラン振付、ニコラス・ジョージアディスの美術によるフォンテーンとヌレエフのコンビで初演された英国ロイヤル・バレエの舞台は絶大な人気を博し、同カンパニーを代表する演目として現在に至っています。
この上演収録では2019年6月、英国ロイヤル・バレエの若手人気プリンシパル、ヤスミン・ナグディとマシュー・ボールが主役カップルとして登場。伝統の舞台に若々しく鮮烈な息吹を吹き込んでいます。金子扶生がロザライン役で登場するのも嬉しいところです。
ロミオ(マシュー・ボール)とティボルト(ギャリー・エイヴィス)の剣戟のリハーサルなど普段は見られない舞台裏の情景を収録した特典映像も必見。
登録情報
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 100 g
- EAN : 4589538766658
- 時間 : 2 時間 29 分
- 発売日 : 2021/5/28
- 出演 : クラシック
- 販売元 : OPUS ARTE
- ASIN : B091WJ2DBQ
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,516位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 157位バレエDVD
- - 377位ブルーレイ ステージ
- - 3,128位ブルーレイ ミュージック
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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K.マクミラン版<ロメオとジュリエット>はロイヤル・バレの至宝。他の演出が入り込む余地はない。1965年に初演されてから多くの映像も制作されてきた。そのいずれもが独特の良さと特徴を持ち存在価値を持っている。
今回の舞台で印象的なのは日常的動作・行動と踊りの境界が殆どない事。勿論これはこれまでの舞台と共通している事だけれど、今回それが一層高いレヴェルで徹底されている。だから最初から最後までドラマに観る者を集中させるのである。ステップがどうのこうのなんて気にならない。存在するのは10代の若者の命をかけた恋物語だけである。
今回のジュリエットはY.ナグディ。非の打ち所のない美女タイプではない。でも、踊っていると美しくなるのである。勿論彼女は現代のダンサーらしく極めて柔軟な体と鋭敏な舞踏技術を持っているけれども、殊更それを強調しない。美しくポーズを形作りそのポーズが人を感じさせるのである。ロメオと目を交わした瞬間恋に落ちたことを目の表情だけでなく息遣いでも伝える。その後ロメオとの恋に一気に突き進む若い女性の強さ直向きさをストレートに表現し尽くした。名家の子女であっても極普通のローティーンの女の子がそこに存在しているのである。ヤグディの徹底的に潔いジュリエットに拍手。
これはロメオのM.ボールにも言える。彼も高度な舞踏技術と舞台センスを持ったダンサーだが、これまではどことなく舞台姿に遠慮が見えて押し出しにやや不足していたようだった。でも、このロメオで完全に殻を破ったと思う。目の動き・息遣いを含めて一つ一つの動きがロメオの心情を余す事なく表現している。舞台姿に貫禄が見えた。そして舞踏技術がそれを更に雄弁にしている。ボールは同時進行で制作された映画版<ロメオとジュリエット>ではティボルトを演じた。その吹っ切れた演技も説得力があったが、彼の甘いマスクと柔らかな物腰はロメオの方が似合う。
ロメオとジュリエットには三つのパ・ド・ドゥが与えられている。バルコニーのパ・ド・ドゥが一番印象的と思われるが、ナグディとボールは寝室のパ・ド・ドゥの方にウェイトを置いていたように見える。二人共複雑な感情と葛藤を抱え自分達を昇華させていく戸口に行き着いた事をこのパ・ド・ドゥで表現しているように感じた。
ロメオの友人マキューシオとベンヴォーリオは夫々V.ズッケッティ、B.エラ。ズッケッティのマキューシオは僕が期待するマキューシオだった。マキューシオはロメオの弟分みたいに演じられることも多いが、実際彼はヴェローナ大公の血縁で身分的にも上で、夢見がちなロメオを引っ張っていく兄貴分的な存在である。常に周囲をよく観察し抜かりなく行動する。ティボルトとの喧嘩も上手を取っている。死の場面では喧嘩が一段落したと思って背を向けた瞬間、虚を突かれ刺し殺されるという演技。勿論他のマキューシオ役者もこれと同じ演技プランを使っているが、ズッケッティは地に足のついた演技で説得力大だった。時折見せるメランコリックな表情もマキューシオの内面に奥行きを与えていた。キャストを変えて彼のロメオも観たい。
ベンヴォーリオのエラ(フィリピン出身)も高い実力を持つダンサーだが、これまでボールと同様押し出しがやや弱かった。このベンヴォーリオは今の彼のポジションに相応しい役だろう。三人の仲間の中の末弟的な役所を生々と演じている。
キャピュレット、夫人、乳母は2012年の映像と同じ、夫々C.ソンダース、C.アレスティス、K.マクナリー。どの人も役に相応しい演技で安心して観ていられる。特にアレスティスは、2012年の映像では若過ぎてジュリエットの姉にしか見えなかったが、この映像ではちゃんと母に見えた。
この作品のキー・ロール、ティボルトは演技巧者のG.エイヴィス。本当に上手いのは承知で、何故当時50歳の彼がこの役を演じたのか。1984年の映像ではおっさん顔のD.ドリューがティボルトを演じたので年齢は関係ないのだろうが。エイヴィスの出ている場面全てを仕切ろうとする演技が鼻につく。キャピュレットのソンダースがイタリア人というより英国紳士然の演技をするので、アクの強い演技をするエイヴィスと並ぶと、ティボルトの方がキャピュレットの当主に見えてしまう。マキューシオ殺害後のロメオとの喧嘩で「マキューシオを刺したのは弾みだった、本気じゃなかった」的な言い訳がましい表情も気持ち悪い。
今年、プリンシパルに昇格した金子扶生がロザラインを演じた。キャラクターシューズの役を生々と踊り演じていた。彼女の動きには鮮やかさがあり、観る者を惹きつける強い力がある。マンドリン・ダンスのソロはM.サンベ(映画版ではマキューシオを演じている)。短い出番でその高い実力を存分に発揮していた。三人の娼婦は場面に良いアクセントと活力を与えていた。特にリーダーのB.スティクス・ブルネルの粘着力のある踊りは出色。
音楽指揮はP.ソローキン。ボリショイ劇場の指揮者。彼もボリショイでラヴロフスキー版、グリゴローヴィチ版、ラトマンスキー版と数々の公演でロメオとジュリエットを経験してきただろうから、それを活かして説得力のある音楽を作り出していた。彼はコヴェントガーデンのオケの落ち着いた音色にスラヴ的重厚さを加えていて、音楽に普段とは違う奥行きと幅を齎している。それは抒情的な場面では美しさを増大するけれども、ダイナミックに進行する場面では鋭利さや軽快さがやや不足するような気がする。喧嘩の場面とか。