古い洋画ファンであれば周知のことだが、1960年代後半から70年代にかけて、主にイタリアで制作された女性の殺害シーンを売りにしたホラー・サスペンスの流行がありました。有名なところではダリオ・アルジェントのサスペリアなどが当たるのでしょうが、ホラー寄りのものもあれば、サスペンス寄りのものもありましたが、いずれにせよストーリーよりも過激な殺害シーンや女性のヌードを見せることに力の入った作品が多く、ホラーはともかく、サスペンス寄りの作品の場合、ストーリーはイマイチの作品が多かった。
この作品はジャーロ映画の巨匠のひとりであるルチオ・フルチ監督の作品で、80年代に入ってからの作品であるが、フルチ監督の作品の中でもストーリーがちゃんとサスペンスしていてとても出来がいい作品だと個人的には思っています。一方、本来売りである残酷な殺害シーンについては、剃刀で額からまぶたを通過して腹まで切り裂くシーンなどもあり、それなりに怖く、グロイけれど、時代的な限界というか昨今のホラー映画の進歩に慣れた目から見ると、少し嘘くさく感じないでもない(上から目線ですいません)。あともう一つの売りでもある女性のヘアヌードなどはしっかり登場し、総合的には、エロチックな傑作猟奇サスペンスとしてはまずまずかなと思う。
先ほども触れたが結構秀逸なのが犯罪サスペンスとしての部分で、この手の作品の多くが娼婦が狙われる連続殺人で、犯人は幼い頃母親から虐待を受けていて、その母親の職業であった娼婦をターゲットにしたなどという作品はそれこそ掃いて捨てるほどあるけれど、今回の犯人の動機はなかなか読めず、鑑賞していると、おおよそ犯人の目星はついてくるものの動機の面で今一つマッチせず最後まで見事に緊張感をもって作品を鑑賞できた。まあ、解決方法が少し唐突な面は否めないものの、傑作と言っていいのではないかと思う。
このような言い方は変態っぽくて嫌なのだけれど、ジャーロ系映画のエロチシズムの要素と、謎解きのバランスがいいので興味のある方は鑑賞しても満足できると思う。
フルチ監督といえば、地獄の門とかビヨンドなどのホラー作品の方が名高いけれど、あまり予算も使えず評価は芳しくないマーダロックとかこのザ・リッパーはよくできていると思う。気になった人はチェックしてみてください。
ルチオ・フルチ ザ・リッパー UHDマスター版 BD&DVD BOX [Blu-ray]
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商品の説明
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
鬼才、ルチオ・フルチ監督による本格ジャーロ。N.Y.のブルックリン・ブリッジの下で、女性のバラバラ死体が発見された。やがて事件は連続殺人に発展し、捜査に当たるウィリアムソン刑事は、犯罪心理学の教授・デイヴィスに捜査協力を依頼する。
内容(「Oricon」データベースより)
ニューヨークで美女連続殺人事件が発生。この事件を担当したウィリアムズ警部補は、異常者による犯行と断定し、犯罪心理学者デイヴィスに捜査への協力を依頼した。そんな折、地下鉄に乗っていた若く美しい女性フェイが何者かに脚をナイフで刺されてしまう。間一髪で難を逃れたフェイのもとを訪れたウィリアムズとデイヴィスは、フェイの証言から同一犯による犯行と断定するのだが…。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語, イタリア語
- 梱包サイズ : 17 x 13.4 x 1.5 cm; 90 g
- EAN : 4589825443521
- 監督 : ルチオ・フルチ
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 1 時間 33 分
- 発売日 : 2021/1/29
- 出演 : ジャック・ベデレー, アルマンタ・ケラー, ハワード・ロス, アンドリュー・ペインター, アレッサンドラ・デリ・コリ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : イタリア語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 英語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : 映像文化社
- 生産者 : ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
- ASIN : B08NVVW9K2
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 128,193位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,587位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 9,216位ブルーレイ 外国映画
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
オープニングから引き込まれます。
マンハッタンの橋の袂で犬を散歩させている老人が落ちている木の枝を拾い上げ、『ほうら、取ってこい』と投げて遊んでやっているところから始まります。そして草むらから何かを咥えてきた犬をアップにメインタイトル、もうここから映像に引き込まれるはずです。音楽は土曜ワイド劇場のような、刑事ドラマのようなテンポの良いカッコいいサウンド、そして連続して美女ばかりが無残に、執拗にナイフで刺し殺される様は身の毛がよだちます。。。ジャッロであり、スラッシャーであり、大好きな映画です。監督のルチオ・フルチもワンシーンに出ています。本人は予算削減の為と言っていましたが、多分、目立ちたがり屋なのだと思います。どこに出ているかは、探してみてください。過去に日本盤DVDやBlue Underground盤のBlu-rayを持っていましたが、その後にまたホラーマニアックス盤DVDを買ってしまい、そして今回のBlu-rayが4回目の購入です。劇中で客引きからポルノ写真を見せられるシーンがあります。その写真にはボカシが入っており、日本で修正しているのだろうと思っていたのですが、これはBlue Underground盤にも入っていました。R指定の関係なのですかね。若干、どんでん返しはあります。チョット無理があるどんでん返しですが、そこがジャッロ映画の面白いところです。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年12月6日に日本でレビュー済み
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同時購入した〈4Kリマスター版〉『地獄の門』と『ビヨンド』の音声に対する少し残念な気持ちがふっ飛んだほど素晴らしい。(その2作は本編タイトルも『Paura nella citta' dei morti viventi』『…E tu vivrai nel terrore! L'aldila′』なので、完全にイタリア映画として観賞すれば納得できます。)
優れたレビューが多数あるので内容は割愛しますが、トリックではなく、三本指の男と声に特徴のある犯人という点で、横溝正史の小説との類似点があるのは興味深い。
高画質でダニエラ・ドリア嬢のヘア・ヌードを含めたエロチック・シーンが堪能できます。
特典が二つあり、舞台本番シーンを演じたゾーラ・ケロヴァのインタビューで、まさか『人食族』の乳房串刺し・宙吊りシーンの映像と詳細についての話が出てくるとは予想外でした!!
もう一つは他作品の予告編集で、高画質のマカロニ・ウエスタン2作と、ナスターシャ・キンスキーのエロチック・シーンが少し見られる『ハーレム』という作品でした。
優れたレビューが多数あるので内容は割愛しますが、トリックではなく、三本指の男と声に特徴のある犯人という点で、横溝正史の小説との類似点があるのは興味深い。
高画質でダニエラ・ドリア嬢のヘア・ヌードを含めたエロチック・シーンが堪能できます。
特典が二つあり、舞台本番シーンを演じたゾーラ・ケロヴァのインタビューで、まさか『人食族』の乳房串刺し・宙吊りシーンの映像と詳細についての話が出てくるとは予想外でした!!
もう一つは他作品の予告編集で、高画質のマカロニ・ウエスタン2作と、ナスターシャ・キンスキーのエロチック・シーンが少し見られる『ハーレム』という作品でした。
2023年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評判が良さそうなのでblu-ray購入して鑑賞
全体的な古めかしさは仕方がないので
それを除外してみても最後まで退屈であった。
あのオチをやりたくて 作ったようなストーリー展開。
途中で何度も辞めようと思ったが 最後まで見て納得。
2度目は無いですね。
全体的な古めかしさは仕方がないので
それを除外してみても最後まで退屈であった。
あのオチをやりたくて 作ったようなストーリー展開。
途中で何度も辞めようと思ったが 最後まで見て納得。
2度目は無いですね。
2022年7月4日に日本でレビュー済み
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日本版や海外版のDVD、Blu-rayなどいろいろ見ましたが、過去最高画質です。
2021年1月31日に日本でレビュー済み
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マンハッタンの橋の袂で犬を散歩させている老人が落ちている木の枝を拾い上げ、『ほうら、取ってこい』と投げて遊んでやっているところから始まります。そして草むらから何かを咥えてきた犬をアップにメインタイトル、もうここから映像に引き込まれるはずです。音楽は土曜ワイド劇場のような、刑事ドラマのようなテンポの良いカッコいいサウンド、そして連続して美女ばかりが無残に、執拗にナイフで刺し殺される様は身の毛がよだちます。。。ジャッロであり、スラッシャーであり、大好きな映画です。
監督のルチオ・フルチもワンシーンに出ています。本人は予算削減の為と言っていましたが、多分、目立ちたがり屋なのだと思います。どこに出ているかは、探してみてください。
過去に日本盤DVDやBlue Underground盤のBlu-rayを持っていましたが、その後にまたホラーマニアックス盤DVDを買ってしまい、そして今回のBlu-rayが4回目の購入です。劇中で客引きからポルノ写真を見せられるシーンがあります。その写真にはボカシが入っており、日本で修正しているのだろうと思っていたのですが、これはBlue Underground盤にも入っていました。R指定の関係なのですかね。
若干、どんでん返しはあります。
チョット無理があるどんでん返しですが、そこがジャッロ映画の面白いところです。
監督のルチオ・フルチもワンシーンに出ています。本人は予算削減の為と言っていましたが、多分、目立ちたがり屋なのだと思います。どこに出ているかは、探してみてください。
過去に日本盤DVDやBlue Underground盤のBlu-rayを持っていましたが、その後にまたホラーマニアックス盤DVDを買ってしまい、そして今回のBlu-rayが4回目の購入です。劇中で客引きからポルノ写真を見せられるシーンがあります。その写真にはボカシが入っており、日本で修正しているのだろうと思っていたのですが、これはBlue Underground盤にも入っていました。R指定の関係なのですかね。
若干、どんでん返しはあります。
チョット無理があるどんでん返しですが、そこがジャッロ映画の面白いところです。

マンハッタンの橋の袂で犬を散歩させている老人が落ちている木の枝を拾い上げ、『ほうら、取ってこい』と投げて遊んでやっているところから始まります。そして草むらから何かを咥えてきた犬をアップにメインタイトル、もうここから映像に引き込まれるはずです。音楽は土曜ワイド劇場のような、刑事ドラマのようなテンポの良いカッコいいサウンド、そして連続して美女ばかりが無残に、執拗にナイフで刺し殺される様は身の毛がよだちます。。。ジャッロであり、スラッシャーであり、大好きな映画です。
監督のルチオ・フルチもワンシーンに出ています。本人は予算削減の為と言っていましたが、多分、目立ちたがり屋なのだと思います。どこに出ているかは、探してみてください。
過去に日本盤DVDやBlue Underground盤のBlu-rayを持っていましたが、その後にまたホラーマニアックス盤DVDを買ってしまい、そして今回のBlu-rayが4回目の購入です。劇中で客引きからポルノ写真を見せられるシーンがあります。その写真にはボカシが入っており、日本で修正しているのだろうと思っていたのですが、これはBlue Underground盤にも入っていました。R指定の関係なのですかね。
若干、どんでん返しはあります。
チョット無理があるどんでん返しですが、そこがジャッロ映画の面白いところです。
監督のルチオ・フルチもワンシーンに出ています。本人は予算削減の為と言っていましたが、多分、目立ちたがり屋なのだと思います。どこに出ているかは、探してみてください。
過去に日本盤DVDやBlue Underground盤のBlu-rayを持っていましたが、その後にまたホラーマニアックス盤DVDを買ってしまい、そして今回のBlu-rayが4回目の購入です。劇中で客引きからポルノ写真を見せられるシーンがあります。その写真にはボカシが入っており、日本で修正しているのだろうと思っていたのですが、これはBlue Underground盤にも入っていました。R指定の関係なのですかね。
若干、どんでん返しはあります。
チョット無理があるどんでん返しですが、そこがジャッロ映画の面白いところです。
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2021年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
BDで2回鑑賞。海外では4kUHDBDで発売になってるようですが、こちらはUHDマスターを使用したBDのようですね。全く不満のない最高に綺麗な画質で内容も含め、満足してます。自分が若かりし頃のホラー映画はいいです。ホラー映画に力を入れてソフトをつくってるメーカーさんに感謝です。これぐらいの値段だと嬉しいです。
2021年1月28日に日本でレビュー済み
オリジナルネガからの4Kレストア版マスターを使用した過去最高画質
…との事です(ジャケット裏面より)。
でも4Kブルーレイではないので普通のブルーレイ再生機で視聴可能。
この作品、国内ディスク化は過去2度行われていて、
最初のDVD版は未所持で比較出来ませんが、10年程前に発売された
ホラーマニアックスレーベル(HDリマスター)版と比べると、
収録内容にいくつか違いがあるようです。
・旧版には英語音声のみでしたが、今回の最新版にはイタリア語(吹替)も収録。
(英DTS-HD 5.1ch 英ドルビーデジタル2ch 伊ドルビーデジタル2ch)
・特典は旧版収録「主要スタッフ&キャスト情報・女優さんインタビュー・
ロケ地比較・予告編」から減り「女優さんインタビュー」のみ。
・修正は新旧どちらも入ってましたが、作中チラリと出るゲイ雑誌記事の部分は
新版ではモザイク入ってませんでした(モザイク入ってたほうが如何わしく見えるかも)
・気持ち、新版の方が画面の色合い明るい気がしました(バーバラクピスティの出演シーン等)。
・字幕は新旧で翻訳違っています。(英語用字幕 イタリア語用字幕入り)
旧DVDもかなり綺麗でしたが、解像度の違いもありますし、お手頃価格なので
ブルーレイ版オススメかと思います。
--------------------------
以下少々、内容や先の展開について述べておりますので
まっさらな状態で楽しまれたい方はご注意くださいませ。
--------------------------
フルチ監督による、アメリカ舞台のジャッロ(猟奇スリラー・サスペンス)映画。
ちょいと突っ込みどころのある展開だったり、後半「アンタ誰よ?」といった感じで
唐突に出てくる少女を機に一気に解決/完結へ雪崩込んでしまう物語は
犯人当てミステリとしては結構粗いんだろうなあとは思いますが。
被害者となる登場人物が、自分では身動きが出来ない状況になった所で
「今行動を共にしている人が巷を騒がせている殺人鬼らしい」と気付いたり、
犯人を追い詰めたと思ったら逆に向こうの策に嵌り、
捜査の手が届かないところで悠々と次の殺人を行っていた…なんて、
お約束ながらハラハラするシーンもちゃんとありますし。
メインストーリーでホンボシとして描いてるキャラクターとは別に、
「あれ? もしかしてこの人怪しい?」と複数の人物に思わせぶりなシーンを
しっかり盛り込んでいるので、見ている間はそれなりに
犯人予想も楽しめるのではないかなと思います。
1982年の映画にして、犯罪心理学教授に捜査協力を仰ぎ
犯人像のプロファイルをする…なんて要素もあり、
当時としては結構目新しい部分なのではないでしょうか
(専門家の見解を捜査に取り入れるのは他にもあったでしょうが)。
エロスを強調しているので、気恥ずかしくて誰かと一緒には見辛いのと、
「ああこりゃ痛いわ~」って想像出来そうな残酷シーンがあるので
確実に人を選ぶ内容というか描写がある作品です。
…との事です(ジャケット裏面より)。
でも4Kブルーレイではないので普通のブルーレイ再生機で視聴可能。
この作品、国内ディスク化は過去2度行われていて、
最初のDVD版は未所持で比較出来ませんが、10年程前に発売された
ホラーマニアックスレーベル(HDリマスター)版と比べると、
収録内容にいくつか違いがあるようです。
・旧版には英語音声のみでしたが、今回の最新版にはイタリア語(吹替)も収録。
(英DTS-HD 5.1ch 英ドルビーデジタル2ch 伊ドルビーデジタル2ch)
・特典は旧版収録「主要スタッフ&キャスト情報・女優さんインタビュー・
ロケ地比較・予告編」から減り「女優さんインタビュー」のみ。
・修正は新旧どちらも入ってましたが、作中チラリと出るゲイ雑誌記事の部分は
新版ではモザイク入ってませんでした(モザイク入ってたほうが如何わしく見えるかも)
・気持ち、新版の方が画面の色合い明るい気がしました(バーバラクピスティの出演シーン等)。
・字幕は新旧で翻訳違っています。(英語用字幕 イタリア語用字幕入り)
旧DVDもかなり綺麗でしたが、解像度の違いもありますし、お手頃価格なので
ブルーレイ版オススメかと思います。
--------------------------
以下少々、内容や先の展開について述べておりますので
まっさらな状態で楽しまれたい方はご注意くださいませ。
--------------------------
フルチ監督による、アメリカ舞台のジャッロ(猟奇スリラー・サスペンス)映画。
ちょいと突っ込みどころのある展開だったり、後半「アンタ誰よ?」といった感じで
唐突に出てくる少女を機に一気に解決/完結へ雪崩込んでしまう物語は
犯人当てミステリとしては結構粗いんだろうなあとは思いますが。
被害者となる登場人物が、自分では身動きが出来ない状況になった所で
「今行動を共にしている人が巷を騒がせている殺人鬼らしい」と気付いたり、
犯人を追い詰めたと思ったら逆に向こうの策に嵌り、
捜査の手が届かないところで悠々と次の殺人を行っていた…なんて、
お約束ながらハラハラするシーンもちゃんとありますし。
メインストーリーでホンボシとして描いてるキャラクターとは別に、
「あれ? もしかしてこの人怪しい?」と複数の人物に思わせぶりなシーンを
しっかり盛り込んでいるので、見ている間はそれなりに
犯人予想も楽しめるのではないかなと思います。
1982年の映画にして、犯罪心理学教授に捜査協力を仰ぎ
犯人像のプロファイルをする…なんて要素もあり、
当時としては結構目新しい部分なのではないでしょうか
(専門家の見解を捜査に取り入れるのは他にもあったでしょうが)。
エロスを強調しているので、気恥ずかしくて誰かと一緒には見辛いのと、
「ああこりゃ痛いわ~」って想像出来そうな残酷シーンがあるので
確実に人を選ぶ内容というか描写がある作品です。