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穴 ジャック・ベッケル 4Kレストア [Blu-ray]
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フォーマット | ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン, モノ |
コントリビュータ | ジャック・ベッケル, フィリップ・ルノワ, レイモン・ムーニエ, ジャン=ケロディ, マルク・ミシェル, ミシェル・コンスタンタン |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 2 時間 12 分 |
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![穴 ジャック・ベッケル 4Kレストア [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/715xNeNE15L._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
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商品の説明
【製作60周年 4Kレストア版】
手に汗にぎる圧巻の脱獄サスペンス!
数々のヌーヴェルヴァーグ監督たちが敬愛するジャック・ベッケルの遺作にして最高傑作。
『現金(げんなま)に手を出すな』『モンパルナスの灯』など
数多くの名作を世に送り出してきた名匠ジャック・ベッケルの遺作にして最高傑作。
実際に起こった脱獄事件をモチーフに鮮烈な映像と圧巻の音響を駆使し、息詰まるサスペンスを展開させる。
脱獄映画の金字塔!
映像特典に息子ジャン・ベッケルが撮影当時を語るインタビューほか、
出演者のジャン=ケロディとフィリップ・ルロワの計3種のインタビュー映像を国内盤初収録!
☆映像特典☆
ジャン・ベッケル(映画監督) インタビュー 20min.
ジャン=ケロディ(出演) インタビュー 7min.
フィリップ・ルノワ(出演) インタビュー 6min.
☆封入特典☆
解説リーフレット
■STAFF
監督:ジャック・ベッケル
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ
製作:セルジュ・シルベルマン
脚本:ジャック・ベッケル、ジョゼ・ジョヴァンニ、ジャン・オーレル
撮影:ギスラン・クロケ
■CAST
ミシェル・コンスタンタン
ジャン=ケロディ
フィリップ・ルノワ
レイモン・ムーニエ
マルク・ミシェル
■STORY
パリのサンテ刑務所のある牢獄の一室。
ある日、ガスパールという青年が入所してくる。
そこにはリーダー格のボスラン、脱獄のプロのロラン、無愛想なマニュ、女好きのジョーという4人の男たちがいた。
彼らは脱獄計画を立てており、ガスパールを警戒していたが、彼を仲間に迎い入れる。
こうしてガスパールを含む5人の男たちは、
ひたすら穴を掘り進めていく・・・。
1960年|フランス作品|モノクロ|本編132分+特典33min.|モノラル|フランス語音声|二層1枚|16:9|リージョンA
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4933672254463
- 監督 : ジャック・ベッケル
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン, モノ
- 時間 : 2 時間 12 分
- 発売日 : 2020/12/18
- 出演 : ミシェル・コンスタンタン, ジャン=ケロディ, フィリップ・ルノワ, レイモン・ムーニエ, マルク・ミシェル
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : IVC
- ASIN : B08KSR51H9
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,715位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,377位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 7,709位ブルーレイ 外国映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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回想したものを映画化しているということなので捉え方は人それぞれ。映画ってこれがいいんです。
出演∶ミシェル・コンスタンタン、ジャン・ケロディ、フィリップ・ルロワ、レイモンド・ムーニエ、マーク・ミシェル、カトリーヌ・スパーク
監督∶ジャック·ベッケル
「脱獄もの映画」というのは、洋の東西を問わず1つのジャンルになっているようだ。もっとも日本では、脱獄事件はあまり聞かないし、脱獄者を英雄視する国民性もないようで、『網走番外地』シリーズ以外にはあまり多くはないようだ。("脱獄"はないが、原作者の実体験から所内の生活を軽妙に描いた『刑務所の中』『塀の中の懲りない面々』という傑作はあるのだが……)
海外では、実話ベースの『大脱走』(←刑務所ではなく第二次世界大戦の捕虜収容所だが…)、『パピヨン』、『アルカトラズからの脱出』や、『ショーシャンクの空に』、『大脱出』、仏映画『すべて彼女のために』(そのリメイクの米映画『スリーデイズ』も)など傑作·ヒット作も数多い。
本作『穴』は、上記諸作品より古い1960年の作品。しかも、どの作品よりも"地味"である。諸外国の軍人がいる捕虜収容所でもなく、孤島の鉄壁監獄でもない。パリ市内に所在して、ごく普通(?)の犯罪者が服役する普通の刑務所だ。しかも、実際にあった脱獄事件に材をとった話で、元プロ犯罪者で服役経験も豊富な(?)ジョゼ·ジョヴァンニの原作を、実際の脱獄メンバーの一人ジャン·ケロディも出演して映画化している。
何百人の大脱走でもない。先端テクノロジーのセキュリティがあるわけでもない。奇想天外な脱出方法でもない。2時間12分の上映時間のほとんど、看守の目を盗んで道具(工具)を工夫して作り、穴を掘り、外部への脱走路を探りながら、そのすべてをカムフラージュして淡々と服役生活を送る。だが、これがじつにスリリングで、強烈なサスペンスを生むのだ。最もプリミティヴな"脱獄映画"の大傑作だろう。
[物語] パリ、サンテ刑務所。マニュ(ルロワ)、ジェオ(コンスタンタン)、ロラン(ケロディ)、ボスラン(ムーニエ)の4人は、同じ房に長期刑で服役中。房内で、ダンボール箱の組立て作業を率先して行う"模範囚"として、看守たちの覚えもめでたい4人だったが、じつは懲役作業をカムフラージュに、脱獄計画を密かに推進中だった。
そんな彼らの房に、ある日"新入り"の青年未決囚ガスパル(ミシェル)がやってくる。それまでいた棟の改築のためだった。妻の妹とデキて、妻と揉み合った時の銃の暴発で妻を怪我させた"殺人未遂"だと言う。長期刑確実なガスパルを、4人協議の末、脱獄計画に引き入れる。
気長で地道な作業が続く。ダンボール箱の材料の山をズラし、床板をはずすと、調度類の金具から作った道具でコツコツと地下通路へと抜けるトンネルを掘り続ける。小さく割った鏡を棒の先につけた"潜望鏡"をドアの覗き穴から出して、廊下の看守たちの動きを見張りながらの慎重な作業だ。
夜間は、二人ずつ交代で穴に降りる。インク壷で作ったランプで照らし、医務室からくすねた薬ビンで作った砂時計で時間を計りながら、邪魔な鉄格子はヤスリで根気よく削り、地下通路から外への道順を"開拓"する。作業中の二人の寝床の毛布の下には、手脚が動いてるように見せる仕掛けを施して、見回りの看守の目をごまかす。
ガスパルの恋人(義妹)ニコール(スパーク)が面会に来て、被害者の妻の意向次第で刑期が変わるかもしれない彼に動揺を与える。重病の母を抱えるジェオが、自分の脱獄のショックが母に与える影響を考えて、抜けると言い出す。計画は手伝い続けるし、決して口外はしないと言うが……。いくつもの不安材料を抱えながら、計画は着々と進み、ついに脱獄決行の前夜となるが……!!
徹頭徹尾、地道な作業を描き続ける、"This is the 脱獄映画"だ。だが、淡々とした作業や日常の描写の中に、4人が互いを気遣う人情·友情がにじみ出る。(フランス映画のエスプリってヤツでしょうか) 普通の刑務所モノだと出てきそうな"悪役"の看守や、牢名主的ボスキャラも出てこない。ひたすらシンプルなのに、2時間以上、まったく飽きさせないのがスゴい。
頼もしいマニュ役のフィリップ·ルロワは、この数年後、ヒット·シリーズ『黄金の七人』で、華麗なる盗賊団のリーダー"教授"役で、日本でも人気となる。『ルパン三世』のモデルになったとも言われるサスペンス·コメディの主人公が、こんなシブい役もやっていたとは知りませんでした(笑)
したがって、この映画の大半は、彼らが穴を掘り進む描写にあてられる。それだけで132分の長尺を飽きさせないのだ。いや、飽きさせないどころか一切の無駄を感じさせない。ここには、いくつもの要素がこめられている。まずは、脱獄を計画している4人のところへ、ガスパールという囚人が別の房から移ってくる。ここに緊張が走る。彼を仲間に引き入れるかどうか。彼がスパイではない保証はどこにもないからだ。これは後半で起きるが、メンバーの中に脱獄しないという者が現れる。このあたりの疑心暗鬼をわれわれもシェアすることになる。さらに、ルートがわかり、道具がそろったといっても、堅牢な壁を掘る労力は当たり前だがすべて彼ら自身に委ねられている。幸い昼間は牢獄近くで工事が行われているらしく少々大きな音を出しても怪しまれないため掘削作業はその時間にあてる。そして、就寝時間中に2人ずつ交代で、地下水道の壁を貫通する作業にいそしむわけだ。もちろん、そこへたどり着くまでに看守の巡回をすりぬけなければならないし、監房にも巡視の目は光っている。これらは言うまでもなく個人でできないことではない。4人プラス1人のチームワークが欠かせない。ロランとガスパールの他は、リーダー格の陽気なボスラン、鋭い眼光を放つ無口なマニュ、女好きでゴツイ体格のジョーといったそれぞれの事情で罪を犯した連中[品行方正で人好きのするガスパール以外はなかなかに荒っぽい]が1つの目標に向かって一丸となっていく真剣な姿をよく描いている。
冷や冷やする場面は頻出するものの、おおむね[文字通りの]突貫工事はスムーズに運んでいく。それでも、ケローディの鮮やかな機転―例えば、地下での貫通作業に熱中するあまり時間の観念が狂ってしまうため砂時計を考案するなど―が次々に難関を突破していくのは見ていて痛快だ。それは、脱獄であることをしばし忘れ、まるで銀行強盗でもやらかしているようなスリルを感じさせる[フィリップ・ルロウが出ているからでもないが]。こういう具体的な作業工程をいちいち見せていくところに本作のリアリティが積み重ねられていくのだ。ラストの衝撃は、ここまでのプロセス&リアリティによってアッといわせるものに仕上がっている、と言っていい。尚、クレジットはないが、ガスパールの愛人役としてカトリーヌ・スパークが本作でデビューしている。ここが唯一の女性の出演シーンであり、音楽と共に非常にストイックな使われ方をしていて、これも印象に残った。