2020年12月11日
キム・ギドク監督がコロナによる合併症で亡くなってしまいました。59歳でした。
もう新作が観れないと思うと残念です。
加藤茶じゃないが「コロナが憎い」
女性を歓楽街に送りこむヤクザのハンギ。
街で見かけた女子大生ソナを罠にハメます。
まだ未経験のソナ。
1回6万ウォンの「商品」に堕ちていきます…
ハンギは喉を切られていてほとんど話しません。
過去に何があったのかもわかりません。
日本でも〇舞伎町などでよくスカウトがらみの事件が報道されます。
ソナはハンギに「ひどい奴」「最低」と言いました。「私をこんなにして」と。
ハンギ役のチョ・ジェヒョンは
「魚と寝る女」でも似たような役でした。
以下 ネタバレ 感想あります
街で一目見たソナに釘付けとなるハンギ。
ソナはハンギの妻?女?に似ていたんですね。
砂に埋められた写真がその女性でした。
入水した赤い服の女性はその人だったのでしょう。ハンギには見えていましたがソナには見えていませんでした。2人の視線は別方向です。
記憶の残像?霊?溺れて死んだんですね。
最後の漁村のシーンも過去なのでしょう。
はいている靴もソナのものとは違います。
ハンギの喉に傷もありませんでした。
ハンギの感情は愛だったのか?
「ヤクザ風情に何が愛だよ」
ソナの気持ちも愛だったのか?
「あんたが死んだら私どうすればいいの」
車に乗り2人で再出発すると思いましたが…
2人はどうなったのでしょう?
きっとハンギは悪い男のまま
ソナはもとの暮らしに戻れず赤い服の女性のような末路を辿る気もします。