2020年発売BD-BOXのレビューです。
幼少期大好きで毎週楽しみにしていたアニメです。
今思うと当時の影響力は絶大で、
略称の安定していないポテトチップスがポテチに統一されたり、
皆別れの挨拶が「ばいび~」だったり、耳を折り曲げて「ぎょーざ!」とやったり、
友達の意見に同意する時「そーだそーだクリームソーダ」と言ったり、
おやつに焼きそばパンを食べたがったりしたことを今でもよく覚えています。
比較的近い時期に始まったちびまる子ちゃんや
同時間の後継番組であるセーラームーンと比較すると少々マイナーで、
先の作品らが世代を問わない国民的アニメになったのに対して、
リアルタイム世代以外にファンが少ない作品になってしまっている感はありますが、
面白さは引けを取らないと思っていますし、
時代を感じさせない作風や今でも通用するギャグ表現、
作画崩壊回がない安定した作画などから、今観ても古臭さを感じない作品になっていると思います。
長寿アニメにならなかったからこそ、多すぎない話数でまとまっていて観やすいとも思います。
同梱物はスリーブケースと各話タイトルリストが書かれた紙1枚のみ、非常に低予算かつシンプルです。
スリーブケース、BDトールケース、同封されている紙に描かれているイラストは
アニメ版ではなく、原作絵で統一されており、
原作にあまり馴染みのない私には新鮮と同時に少し違和感もありました。
最後に画質音質ですが、
ディスク1枚に10時間以上収録されているので悪いのは間違いないです。
リマスター版BDにありがちな、セル画をそのまま見ているという感覚からは程遠く、
褪色補正もされていない為フィルムが色褪せており、色合いも薄めです。
そして一番気になったのはフィルムグレイン(粒子状のノイズ)で、画面がザラついています。
同時期に放送されていた、ふしぎの海のナディアのBD-BOX(リマスター版)も所持していますが、
雲泥の差がありますね。
音質も悪く、だいぶこもっていて、これだけでだいぶ昔のアニメ感が出てしまっています。
更に気になったのが劇場版で、画角が4:3なのですが、
左右にずっとグレーのノイズみたいなのが乗っていました。
画質音質についてはdアニメストアで配信されているバージョン(こちらも相当悪い)と
大差ないと感じましたので、
購入前に画質音質が知りたい方は参考にしてみると良いかもしれません。
ここまで辛辣な物言いとなってしまいましたが、
個人的には昔のアニメは、ディスクの入れ替えが最小限でコンパクトに収納でき、
その分価格も抑えられている(それでも本商品は多少割高感ある)この形式の方が良いと思っているので、
満足しています。
今観ても色褪せない名作なので、
リアルタイムで夢中になっていた方は当時を懐かしみながら再視聴してみてはいかがでしょうか。