プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
アクラム・カーン の《ジゼル》イングリッシュ・ナショナル・バレエ [Blu-ray Disc](日本語解説書付き)
詳細はこちら
購入オプションとあわせ買い
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
イングリッシュ・ナショナル・バレエ アクラム・カーン の〈ジゼル〉
ヴィンチェンツォ・ラマーニャ 作曲・サウンドデザイン(アドルフ・アダンのオリジナル・スコアによる)
ジゼル…タマラ・ロホ
アルブレヒト…ジェームズ・ストリーター
ヒラリオン…ジェフリー・シリオ
ミルタ(ウィリの女王)…スティンナ・クァフブール
バチルド…ベゴーニャ・カオ
地主…ファビアン・ライマー
アクラム・カーン(演出・振付)
ティム・イップ(ビジュアル・衣装デザイン)
マーク・ヘンダーソン(照明)
ヴィンチェンツォ・ラマーニャ(作曲・サウンドデザイン)
…アドルフ・アダンのオリジナルスコアによる
ギャヴィン・サザーランド(オーケストレーション・指揮)
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニック
ロス・マクギボン(映像監督)
【特典映像】
制作の裏側、アクラム・カーン版「ジゼル」の登場人物、衣装製作の裏側、
スタッフ・インタビュー
収録:2017年10月28日 リヴァプール・エンパイア劇場
収録時間:本編97分、特典映像28分
映像:
16/9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray)
1080i High Definition(Blu-ray)
音声:
LPCM 2.0 & DTS Digital Surround 5.1(DVD)
LPCM 2.0 & DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
名作バレエのオリジナルの世界を大胆に読み替え、タマラ・ロホ率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエの新境地を切り開いたアクラム・カーン版「ジゼル」(2016年初演 / 2017年ローレンス・オリヴィエ賞受賞)。このプロダクションのためにサウンド・デザインされ、アダンによる原曲のイメージをちりばめたヴィンチェンツォ・ラマーニャによるモダンなスコアに乗せ、労働階級と支配階級の対立、現世の生々しいスキャンダルと異界の不条理にデフォルメされた全く新しい「ジゼル」です。衣料工場で働く、一般社会に受け入れられない移民のコミュニティが第一幕の舞台。ジゼル、アルブレヒト、ヒラリオンらの愛憎に支配階級の思惑が絡みます。工場の廃墟を舞台とした第二幕では、苦役の末亡くなった女工たちがウィリとなり、ジゼルの霊を呼び寄せ、ヒラリオンを惨殺し、アルブレヒトにも手をかけるというもの。愛・憎悪・復讐・赦しという物語のテーマが、現代の私たちにより鋭い問いとして投げ掛けられています。期待の新星、金原里奈もコミュニティの一人として出演。
登録情報
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 100 g
- EAN : 4589538738716
- メディア形式 : Blu-ray
- 時間 : 2 時間 5 分
- 発売日 : 2019/4/26
- 出演 : タマラ・ロホ, ジェームズ・ストリーター, ジェフリー・シリオ, スティンナ・クァフブール, ベゴーニャ・カオ
- 販売元 : OPUS ARTE
- ASIN : B07NQHS8L1
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 117,973位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 377位バレエDVD
- - 698位ブルーレイ ステージ
- - 4,959位ブルーレイ ミュージック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ギエムとの共同作業で一躍有名になったアクラム・カーンがロマンティック・バレの傑作<ジゼル>を自らの舞踏言語で新しく創作した。なんとも重苦しい作品である。幕が開くと巨大な壁が聳え、それを移民労働者が舞台奥に向かって押している。けれども微動だにしない。この壁は労働者と上流階級を隔てる壁だろうか。けれども上流階級者達はその壁を操り労働者の方にやってくることはできる。自分達の優越性を見せつける為に。この厳しい階級社会がこのジゼルのバックボーンを貫いている。舞踏技術についてだが、一部の現実社会の場面ではフラットシューズ、二部の亡霊の場面ではポアントシューズを使って二つの世界を明確に描き分けている。ポアントでの動きは鋭利で激しい。亡霊達の恨みの強さを余すところなく表現している。また、役名を持つパートもアンサンブルに積極的に参加し、アンサンブルに重みを与えていることも特記すべきこと。ジゼルとアルブレヒトには2つの抒情的なデュエットが与えられているけれども、その部分よりアンサンブルでの踊りの方がより印象的だ。ヒラリオンはアンサンブルのリーダーの役割も担っている。
ジゼルはこの社会で苦悶する人々の中でアルブレヒトを愛し抜くことで自分の生活の意味を見出そうとしている。解説書では触れられていないが、アルブレヒトに自分の腹を触らせることでジゼルは彼の子を妊娠していることを表しているように見える。この妊娠がアルブレヒトとジゼルの関係を一層強化することを願っているようだ。一部後半でアルブレヒトの実像を知らされても、ジゼルは彼を恨まない。二部でアルブレヒトを死んだ後までも守り抜こうとする。何処までも意志の強い女として描かれる。ジゼルのロホは愛に関して直向きで強い意志を持つ若い女性としてこの役を演じきった。
上流階級者のアルブレヒトは好きになったジゼルと逢瀬を繰り返す為に移民労働者を装っている。彼はその階級の壁を越えようとするが、結局何処にも身の置き所をなくし、失意の中に置き去りにされる。どちらかと言えば軟弱な男だが、その中で一人の人間として人を愛し生きようと苦悶する若い男として描かれている。アルブレヒトを演じるストリーターは柔らかい動きと表情で不器用な男を上手く表現している。
ジゼルとアルブレヒトは二部の和解のデュエットで少しずつ互いの感情を交感させ亡霊と人という別世界に生きる存在が互いを受け入れ止揚させる境地に至る。ロホとストリーターは可也のアクロバティックなリフトを交えながら一部とは異なる深い詠嘆と抒情美に満ちた踊りを展開した。
作品のキーロール、ヒラリオンはフィリピン系アメリカ人のシリオ。小柄だが軸の安定した高度な技術を持つダンサー。鋭い眼光で機敏に且つやや神経質に踊り、この作品のヒールに徹した。ジゼルに対する感情も純愛と言うより支配欲で観る者にも嫌悪感を与える。二部の絶命の場面は絶品。ウィリー達に取り囲まれ身動きを取れなくなり、竹槍を全身に突き立てられる。いくら逃げ回ってもウィリー達の輪から脱出できない。ヒラリオン自身が大きく動き回ることはないのだが、彼の恐怖が直に伝わってくる。但し、カーンの演出では絶命の最後が暈されているので、何となく物足らない。
二部のウィリー達の踊りはオリジナルのジゼルでも可也印象的であるが、このジゼルでも印象的。違うのは彼女達は怨念を抱いた亡霊であり、恐怖の存在であることを直截に感じさせ、特に竹槍を使った踊りは正しく怨霊を思わせる。竹槍を舞台に突き立てる振りはその鋭い音と共に彼女達の怨念の強さを観る者に伝えて実に効果的だった。ウィリーの女王ミルタはクァフブール。鋭利で且つ幅のある踊りで女王の威厳と怨霊の恐怖感を全身で表現し場面を引き締め支配した。アルブレヒトを巡るジゼルとの対決ではジゼルの強い意志に負けていく様子を克明に表現した。
音楽を担当したラマーニャはアダンの音楽の断片を使用しているが、全てを使ってるわけではなく、また各踊り各場面に対応させているわけでもない。アダンの音楽の断片を使用した新曲と言って良いだろう。雑音を含む電子音を交えたその楽曲はこの作品の持つ重苦しさに相応しい。
このジゼルは全く新しいジゼルで度肝を抜かれます。
コンテンポラリーが苦手な方でも観れると思います。おすすめです!
美しくも悲しいジゼルを堪能させていただきました。
是非多くの方に観ていただきたいです!