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早春 デジタル修復版 [Blu-ray]

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フォーマット ブラック&ホワイト, モノ
コントリビュータ 小津安二郎, 淡島千景, 池部良
言語 日本語
稼働時間 2 時間 24 分

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商品の説明

小津安二郎監督作品
最先端の修復技術で、公開当時の映像を復元したデジタル修復版!

35mmマスターポジをフル4Kで修復(4K解像度(4096×3112)スキャン、4Kデジタル修復、4KDCP)。
画像修復は『晩春』『麥秋』の修復版と同じく、川又昻キャメラマンと近森眞史キャメラマンが監修。
音声修復は、35mmデュープネガから96kHz24bitでデジタイズし、電源、キャメラ、光学編集、ネガのキズや劣化等、様々な要因によるノイズ、レベルオーバーによる歪みを、原因に立ち返って類推し、激減。小津安二郎監督の製作意図を尊重して修復する事を主眼に作業しました。

【初回限定特典】
◆オリジナルポストカード

【キャスト】
淡島千景、池部良
高橋貞二、岸惠子、笠智衆、山村聰、藤乃高子、田浦正巳
杉村春子、浦邊粂子、三宅邦子、東野英治郎、三井弘次、加東大介

【スタッフ】
小津安二郎、脚本:野田高梧、小津安二郎
製作:山内静夫、撮影:厚田雄春、美術:濱田辰雄、音楽:齋藤高順

【ストーリー】
倦怠期を迎えた夫婦の危機をシリアスに描いた意欲作
サラリーマンの正二(池部良)と妻・昌子(淡島千景)は共働きの夫婦。数年前に病気で子供を失って以来、倦怠期を迎えていた。そんななか、正二は毎日の通勤列車に乗り合わせる仲間のひとり、千代(岸惠子)と過ちを犯し、ふたりは深い関係になっていく。
そのことに気づいた昌子は家を出てしまう・・・。「お茶漬の味」同様、夫婦の危機をテーマとし、また、過去に何度も描いてきたサラリーマンの悲哀もあいまって戦後の小津作品の中でもシリアスな内容となっている。

バリアフリー再生機能:バリアフリー日本語字幕

※商品仕様等は、予告なく変更になる場合がございます。

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988105105492
  • 監督 ‏ : ‎ 小津安二郎
  • メディア形式 ‏ : ‎ ブラック&ホワイト, モノ
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 24 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/7/4
  • 出演 ‏ : ‎ 淡島千景, 池部良
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語, 英語
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ 松竹
  • ASIN ‏ : ‎ B07BMX142R
  • 原産国 ‏ : ‎ 日本
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 27個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
27グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年松竹からリリースのBD。特典映像の類は何もなく、オマケにおそらく近年の海外での上映時に制作されたと思われる、岸恵子と池部良が写ったポスターをアレンジしたポストカードが付属するのみです。ただし「最先端の技術によるディジタル修復版」と銘打っただけあって、従来のDVDとは比較にならないほどの目が覚めるような高画質。

オリジナルは1955年公開。前作「東京物語」から2年以上のブランクがあいたのは、「東京物語」でひとつのピークを迎えたあとの脱力感も多少はあったと思われますが、主な原因は例の「月は上りぬ」問題に、小津監督が田中絹代の側に立って奔走したためなんです。

本作は戦後急激に変わりつつある、若者の風俗を積極的に取り入れているところが新鮮です。東京の蒲田駅から同じ時間の電車で出勤する若者たちがグループを作り、プライヴェートも行動を共にしますが、既婚者の池部良と独身の岸恵子が「できちゃう」のでグループの結束に波紋が生じます。もちろん池部の妻の淡島千景とも一波乱あります。しかも池部と岸が連れ込み宿に泊まり、キスまでするというドキドキのシークエンスまであるのです。

通勤グループと、池部の戦友会でのざわざわした感じはそれまでの小津作品には見られない、ちょっとした群像劇といった趣もあります。したがって、いつもの小津作品に比べて出演者が多いので、これも新鮮。通勤グループのキーマンは後の「浮草」でも好演する田中春男(彼のにぎやかな大阪弁が実にいいですよね)。戦友会はもちろん加東大介(相変わらず何を演じてもウマイ)。このように脇役に曲者を起用して、作品に絶妙のアクセントを加えるのが、小津監督は本当にうまいよね。

私の記憶が確かならば、小津作品にはこれだけにしか出ていない池部良が実にクールだし、その池部をいつも怒っている妻役の淡島千景が、立ち居振る舞いを含めてとても美しく撮られています。東野英治郎、杉村春子、山村聡、宮口精二や三井弘次も好演。特に淡島の母親役の浦辺粂子がいい味出してます。ラストで池部が岡山に転勤したあとに、池部とケンカして実家に帰っていた淡島が何日か遅れで、池部には黙って岡山についていくのが、絶妙の余韻を残します。これも名品、必見ですね。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年2月2日に日本でレビュー済み
デジタルリマスターで観る小津はこんなにも違うのか?
人生初の小津のハシゴ見が出来てしまうくらいに新鮮。
小津が見せたかった映像の美しさも驚愕で、どこを切り取ってもポスターになるほど。
こんなにも計算された美を、こうして当時よりも更に美しい映像で観れるなんて、本当に良い時代になったものだ。
そして、こんなにも凄い監督が日本に居たことを、改めて誇りたい気分にさせてくれる。
デジタルリマスターに感謝!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月15日に日本でレビュー済み
原節子をヒロインとした三部作とは異なる系統の作品で、サラリーマン(池部良)の妻(淡島千景)をヒロインとして夫婦の機微と戦後の経済復興の端緒を描いた物語。異色なのは、当時「君の名は」で人気沸騰だった岸惠子(エキセントリック過ぎるかも?)と池部良とが一晩だけの関係に陥る事である。小津作品で不倫をテーマの1つとして扱っているのは珍しいと思う。勿論、淡島千景(芯が強い)はこの不倫に気付いて、本作における波紋となっている。

ロー・アングルの固定カメラからの撮影手法は健在。経済復興という事で様々なビルの遠景のシーンが多い。そして、社内での作業の様子、出世、派閥、人事異動、同僚同士の飲み会(やたらと合唱が多い)、妻が身籠ったのにサラリーマンの給料で大丈夫かと不安がる同僚、更に仕事一筋だった同僚の死。即ち、現代にも通じるサラリーマン人生の悲哀も描いているのである。早目に退職し、バーの経営者になっている先輩(山村聰)の
  「俺は人生からサラリーを貰っている」
との言葉が深遠。そして、池部良には姫路の西にある三石という山村への転勤命令が下される...。

ラストは甘い様な気もするが、夫婦はこうあるべき、という倫理的・世俗的側面が強いのだと思う。現代にも通じる夫婦の機微とサラリーマン人生の悲哀とを枯淡と描いた秀作だと思った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月9日に日本でレビュー済み
若い時の岸恵子が見たくてチェックしましたが、あまり良くないんですね。岸恵子さんってもうちょっと齢がたったほうが美しいですよね。そういう女優さんですよね。「約束」の時が一番きれいじゃないでしょうか。この映画が一番印象的だったのは、病床についた方が「君もうちょっといてくれないか。今日はとても気分がいいんだ。」みたいなシーンがありますが。ここが一番よかったな。全然本題とは違うめだたないシーンですが。ここがよかったです。たしか、岸恵子さんのアップの絵がないですよね。原節子さんとかアップでカメラよってるのに。やはり、小津監督はやはり「東京物語」がいいです。「早春」はちょっと。
2019年3月31日に日本でレビュー済み
この作品は、小津安二郎監督作の中では異色な作品のように思う。確かに夫婦の崩壊と再生を描いている所は小津らしいが、一貫してサラリーマンに対してある意味否定的な描き方を貫いている。サラリーマンの経験のない小津にとってサラリーマンは自由がなく、どこか無機質的な存在に思えたのだろう。
主人公の杉山(池部良)は妻昌子との間にできた子供を亡くしており、夫婦二人で蒲田に暮らす丸の内勤務のサラリーマン。ふとしたことからキンギョ(岸恵子)と関係を持ったことから同僚からも距離を置かれ、夫の隠し事に気づいた妻昌子との関係も悪化、親しい戦友たちは職人ばかりでサラリーマンの苦悩に理解はない。杉山は完全に孤立した立場にあり、この辺は「東京暮色」の明子(有馬稲子)と同様の設定となっている。

当時二枚目スターの池部良は、全くさえない煮え切らないサラリーマンを好演。彼を惑わすキンギョの岸恵子は、お好み焼き屋の個室で杉山に官能的にキス迫ったり、ワイシャツに口紅をさりげなく残したり、小悪魔的な女の魅力を十二分に発揮している。そんなキンギョが杉山の同僚たちに詰問されるシーンでは、男たちのやっかみも混じった問い詰めに毅然と立ち向かい逆に男たちが自己嫌悪する。このシーンの岸恵子は官能的な小悪魔な側面だけでなく凛とした女の魅力にもあふれている。そして、この作品の若い男たちはみんな煮え切らない者たちばかり。
年のいった男たちは、杉山の仲人でもある小野寺(笠智衆)は派閥争いの末地方に飛ばされているようだし、脱サラした阿合(山村聰)のバーの客である東野英治郎(初めにセリフもなく登場するが最後には重要な役割に)も退職後の生活を危ぶんでいる。あきらかに、サラリーマンの哀愁がそこには表現されている。そんな小津の異色作は他の作品にない魅力があった。
個人的には脱サラしてバーを経営する山村聰の役にあこがれる。今回は高画質でのリリースで嬉しい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年10月23日に日本でレビュー済み
この作品は異色である。内容を端的に言えば、夫の浮気に妻が気づき、夫婦仲が壊れ、二人でやり直すというもの。きれいな奥さんをもらっておきながら、何てことするんだ!と正直思った。しかし夫婦とは何か?と考えさせてくれる作品である。また当時のサラリーマンの描写も、現代と比較できて面白い。しかし通勤電車でいつも顔を合わせる人たちとハイキングに行く場面は現代では考えられない、ちょっとうらやましいシーン。当時から通勤電車は地獄だったのは面白い。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年11月25日に日本でレビュー済み
この映画も以前から気になっており機会があれば見直したいと思っていた。昔観た特集上映会でもこの作品と『東京暮色』は明らかに作風が異なる。小津は亀裂が生じた夫婦を捉えて世俗を描くという構想を練っていたはずで、社会の現実を描く事で小津調からの脱却を図っていたのではないか、だが彼が望むに相応しい女優はいなかった。そこに現れたのが岸恵子なのだ。
彼女の出現により大胆な演出が可能となり、新たな方向性を見出せるようになったとすれば、この映画を境にして岸恵子が原節子に代わって小津の創作力に刺激を与える存在となってもおかしくなかった。そう思えるほどに岸恵子は上手く、直情的でありながら小悪魔的可愛さで魅了する、その表現力に秘めた女性心理を読み解くような面白さ。それが観る側の想像力を掻き立てる。原節子とは明らかに違うタイプであり、それまでの演出的縛りから小津は解放されたのではないか。それがこの映画最大の魅力である。
2人の関係だが最終的に池部は降って湧いたような転勤で難を逃れるような形で岸から離れる。そんな2人を交えた送別会での岸は取り乱す様子もなく穏やかに握手して別れる。だが本心はどうか、池部以外で似たような関係があったとすれば男は悉く彼女に靡いたはずである。だがそんな男には興味は無いのだ。しかし池部は違った。初めて味わう敗北にも似たような感情が彼への想いを強くした。池部の心中が読めない自分、それが悔しいのだ。
更に池部の後ろには淡路千景扮する妻が控えている。この彼女がまた達観したように自分たちの関係を俯瞰するように見ており、全てを見透かされている。そう感じたとすれば、この夫婦には勝てないと悟り潔く身を退いたというような解釈もできるが果たしてどうか、案外転勤先の三石(岡山県)まで彼を追い駆けて行き、今度は淡路千景と直談判する。そんな観る側の予想を覆すような一抹の不安を感じさせる存在。それが岸恵子なのだ。

【雑感】
岸惠子が齎す見る側へ想像させる面白さ。これは他の女優ではできない。小津は間違いなく彼女の中に新たな鉱脈を発見したはずであり、未知なる可能性を引き出す事で得られる演出の幅がこれ1作で終わってしまったのが本当に残念。また今回観て気が付いたのが成瀬監督の『めし』と構成が似ているという事。翻弄する役割が姪と浮気相手の違いはあるが随分とテイストは異なる。それはこれまでと違う要素で作っているからであり、共に夫婦の再生をテーマとしているが『めし』が包括的で大らかな余韻に浸れるのに対し『早春』は決して完結しておらず予断を許さない。憂鬱な不安のようなものが付き纏い、これは次回作へと引き継がれたのではないか。
岸恵子の起用で作品もそれなりに評価され(キネマ旬報第6位)或る程度の手応えを掴んだ小津はこの作品で次への布石を打っていた。それが更なる深刻な状況と向き合う事となる『東京暮色』へと結び付く。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月24日に日本でレビュー済み
確か、池部良と岸惠子の初共演作だったのではないか、間違っていたら御免なさい。

 当時、岸は一歳上の女優久我美子と有馬稲子と三人で、株式会社文芸プロダクションにんじんくらぶ設立。
 因みに“にんじんくらぶ”とは、早熟で作家志望だった岸の愛読書ジュール・ルナールの自伝的中篇『にんじん』からではないか。

 その“にんじんくらぶ”がきっかけとなり、岸は仏日合作映画『忘れえぬ慕情』で知り合ったイヴ・シャンピ監督との結婚を決意していて、過去における鶴田浩二との恋愛沙汰の他、恋多き女であった岸は池部にも一目惚れ。
 「日本にもこんな素敵な男性がいるのに、私は何故フランスなんかへお嫁に行くんだろうと哀しくなりました」と、随分年月を重ねた後に出演したテレビ番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で話していたっけ。

 ネットなんかなかった時代、そんな事情をいろいろ調べて再観賞した折り、池部と岸との台詞の遣り取りや二人の一挙手一投足、微妙な表情の変化等、まるで異なる作品のように活き活きと立ち上がり、衝撃的だった憶えがあり、それは今も変わらぬことに驚き。

 これは、もう、演技や芝居、演出などの枠を悠々と超越した“リアル”な現実ではないかと書けば、関係筋の廻し者のように思われるかもしれないけど、決してそうではないから困るんだよなあ。 
 製作サイドが制御不能な役者間の化学変化、それも映画の醍醐味だ。
カスタマー画像
5つ星のうち5.0 小津再評価の一因である、役者間の化学変化に注目
2022年1月24日に日本でレビュー済み
確か、池部良と岸惠子の初共演作だったのではないか、間違っていたら御免なさい。

 当時、岸は一歳上の女優久我美子と有馬稲子と三人で、株式会社文芸プロダクションにんじんくらぶ設立。
 因みに“にんじんくらぶ”とは、早熟で作家志望だった岸の愛読書ジュール・ルナールの自伝的中篇『にんじん』からではないか。

 その“にんじんくらぶ”がきっかけとなり、岸は仏日合作映画『忘れえぬ慕情』で知り合ったイヴ・シャンピ監督との結婚を決意していて、過去における鶴田浩二との恋愛沙汰の他、恋多き女であった岸は池部にも一目惚れ。
 「日本にもこんな素敵な男性がいるのに、私は何故フランスなんかへお嫁に行くんだろうと哀しくなりました」と、随分年月を重ねた後に出演したテレビ番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で話していたっけ。

 ネットなんかなかった時代、そんな事情をいろいろ調べて再観賞した折り、池部と岸との台詞の遣り取りや二人の一挙手一投足、微妙な表情の変化等、まるで異なる作品のように活き活きと立ち上がり、衝撃的だった憶えがあり、それは今も変わらぬことに驚き。

 これは、もう、演技や芝居、演出などの枠を悠々と超越した“リアル”な現実ではないかと書けば、関係筋の廻し者のように思われるかもしれないけど、決してそうではないから困るんだよなあ。 
 製作サイドが制御不能な役者間の化学変化、それも映画の醍醐味だ。
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