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おんなの細道 濡れた海峡 [Blu-ray]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 小川恵, 三上寛, 石橋蓮司, 山口美也子, 田山涼成, 草薙幸二郎, 武田一成, 桐谷夏子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 11 分 |
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商品の説明
泣いて泣かされ、みちのく慕情
雪肌染まる、性戯百景
原作、脚本、ロケーション、キャスト、そして監督スタッフとすべての要素が映画として見事に結集した、ロマンポルノの歴史に刻まれた情感あふれる名篇! ||田中小実昌の原作から、名脚本家・田中陽造が脚本を執筆。監督は丁寧な演出で定評の武田一成。風光明媚な陸中海岸のロケーション撮影が素晴らしく、個性的なキャストを揃え、武田監督特有の情感あふれる演出によりロマンポルノでも屈指の傑作となった。キャストは桐谷夏子・三上寛・山口美也子・小川恵・石橋蓮司、他。「映画藝術」1980年度第6位。1980オールタイムベストの上位に常にランキングされる本作を、オリジナルネガフィルムからの最新技術によりテレシネ、オーサリングよりHDリマスターブルーレイ化! 極上の名作が高画質映像で蘇った! バリアフリー字幕仕様!
【ストーリー】
ガラガラの鈍行列車の中、ボクはストリッパーの島子と向かい合って座っていた。歯痛で辛そうな島子のスカートの中に足指を入れ、動かすと感じてきて体をよじる。「本当に私を貰いますって言ってくれるわね」、ボクはヤクザでストリップ小屋の社長の亭主に島子を貰い受けに行くところだ。寒々とした街の裏通り、どぎつい看板の前で、口では威勢のいいことを言っていたボクは尻込してしまう。島子はラブホテルに入り「これが最後になるかもしれんもん」と抱きついて来る。意を決して小屋へ、木刀を手にした若い衆に囲まれて指の一本や二本じゃすまないとすごまれ、ボクは震え上がってしまい一人逃げだした。
雪の中を走るバスの中で、ツエ子という翳りある女と出逢った。ツエ子はボクに千円を無心するとバスを降りた。彼女は海ぎわの岩かげに消えていった。ボクはバスを降りてとある赤ちょうちんで酒をあおると、、奥の部屋で愛し合っていたヒラさんとカヤ子に出逢った。翌日、ボクは成り行きでカヤ子と旅館に入って体を重ねた。どこか水商売風のカヤ子は、ヒラさんが九州から妻子をおいて出稼ぎに来ていると話し、ヒラさんとのセックスの余韻をかみしめるように、ボクにすがってくるのだった。その晩カヤ子と二人でいると、ヒラさんがやってきた。カヤ子が飛び出ていった後、ボクは遅くまでヒラさんに付き合わされてしまった。その晩ボクは島子に電話した。「か弱い女をおいて、よく平気で逃げられるわね」と悪態をつく島子にもう一度社長に会うとなだめた。部屋に戻ると、ヒラさんとカヤの喘ぎ声が聞こえてきた。
ストリップ小屋に向ってバスに乗っていると、死んだと思っていたツエ子に再会した。他の女に先を越され死ねなかったそうだ。この前のお礼に体をあげるとツエ子に言われて…。
【キャスト】
■桐谷夏子
■山口美也子
■小川恵
■三上寛
■草薙幸二郎
■石橋蓮司
■田山涼成
【映像特典】
・オリジナル劇場予告篇
・フォトギャラリー収録
(※予定。予告編原版の無い作品は収録されません。)
【特典仕様】
・バリアフリー字幕(聴覚障がい者向け字幕)付仕様!
・ピクチャーディスク仕様
※デザイン・特典及び仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。
※本商品は成人映画「ロマン・ポルノ」として劇場公開された作品です。リリースに際して、一般社団法人 日本コンテンツ審査センターによる審査を受けています。ご了承 ください。
※原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
※表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録しております。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4907953270282
- 監督 : 武田一成
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 11 分
- 発売日 : 2019/2/2
- 出演 : 桐谷夏子, 山口美也子, 小川恵, 三上寛, 草薙幸二郎
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : Happinet
- ASIN : B079ZK6TR1
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,204位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 943位日本のエロス映画
- - 2,660位ブルーレイ 日本映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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コミさんの小説は山場がないエッセイのような私小説的な作品ですが、本作も比較ということがキライなコミさんの感覚がよく出た山場のない作品です。神父の父親の説教がポロポロと聞こえたという『ポロポロ』の挿話もあります。
武田一成監督は乾いた風俗描写を淡々とつなげて、ポルノ映画という枠のなかで、まったくポルノ映画らしくない興奮度ゼロの傑作を撮りあげました。
田中陽造は同年「ツィゴイネルワイゼン」の脚本も手掛けており、両作品での優れた仕事で受賞となったのだが、受賞の言葉で、絶大な評価を受けた「ツィゴイネルワイゼン」だけでなく、話題にもならぬまま公開された今作が評価された事が嬉しかったと語っている。
「おんなの細道 濡れた海峡」は、三上寛が許しと結婚の承諾を乞う為に駆け落ちした山口美也子と鈍行列車で東北に向かうものの、彼女の夫のやくざでストリップ小屋主の草薙幸二郎から命からがら逃げ延びた後、未練がましく転々とする物語だ。
宮古、釜石、気仙沼と北風吹き荒ぶ東北の地を主人公が行く。
旅の先々で出会う性に身悶えながら生きていく女たち。
女たちと体を交わしながら、そして女たちを取り巻く男たちに絡まれながら、その都度ボソボソと自問する主人公。
登場人物たちはみな切なくて侘しい、自堕落に溢れているけれど、妙に生理的で生々しい。
そして、淡々とした描写の積み重ねの中にも心の奥底に染み渡るような懐かしさを確かに感じる。
小道具や何気ないディテールが効果的に使われていて味わい深い。
ここでは、"抜け落ちた歯"も、"ウイスキーの小瓶"も、"ニシンの乾物"も、"ふたりで啜るうどん"もが、情感を持たせ、しみじみとした思いを演出する。
山口美也子、熱演。アングラ劇団演劇団の流山児祥と結婚した頃だったと思うが今作のファック・シーンの身のよじれぶりは迫真の演技だった。
彼女はその後「さらば愛しき大地」で助演女優賞に幾つもノミネートされたが、80年代の日本映画を語る上では忘れてはならない女優さんだ。
ロマンポルノへの出演作も多い石橋蓮司、三上寛、草薙幸二郎、どなたも印象的だったな。
監督は武田一成、撮影は前田米造。
武田監督作品は今作一本しか観ていないが、にっかつロマン・ポルノ終焉後、これと言って作品を発表していないのは残念でならない。
逆に、前田米造はこの後才気ある映画監督たちから次々とオファーが来、80年代を代表する名カメラマンとなった。
興味がある方は是非その輝かしいフィルモグラフィーを確認されたし。
人生を旅する名もなき人々の何気ない触れあいと肌の温もり。
やっぱり心優しい映画だけど、こんな映画が分かるような年代になったのか、しみじみ考えさせられる(笑)。
70年代末のこと。三上寛演じる名もなき若者は、ストリッパーの山口美也子とデキてしまいます。それで彼は宮古市に住む、ストリップ小屋の主で山口の夫の草薙幸二郎のもとへ、山口と共に訪れて了承を受けに行くのですが、もちろん叩き出されます。しかたなく山口を夫のもとに残し、三陸沿岸を彷徨う三上は途中、桐谷夏子と小川恵の、いわくありげな二人の女と出会い、それぞれと情交して別れます。石橋蓮司は桐谷の情夫を熱演。そして最後に三上は、山口を何とか無事にもらい受けてメデタシメデタシ、という物語。
真冬の三陸沿岸の寒々とした風景と、その地域特有の曲がりくねった崖っぷちを、ノロノロと走る列車とバス。バスを止めさせて、三上と桐谷が二人して雪の上に「連れウン」と「連れション」、「ぼろぼろ」じゃなくて「ぽろぽろ」、酒のつまみは身欠きにしん、イクラの入ったうどんで乾杯、寂しいオ〇ンチンと寂しいオッパイ、尿瓶を使って室内で連れション、山口美也子の「痛み止め薬中毒の禁断症状」等々、各シーンの繊細なディティールにこだわった、田中陽造による素晴らしいとしか言いようのない脚本を、ほぼ完璧に消化しきった武田の演出がお見事。そして登場人物たちは実は心優しき人たちばかりで、誰も傷つかずにハッピーエンド。観終わった後しみじみと幸福感に満たされる傑作なんです、本作は。
既成の役者さんには出せない三上寛の不思議な存在感、薬物中毒のため本番マナ板ショーの最中にも意識が飛んで、頭が「カックンカックン」している山口美也子のユーモラスなお芝居、そして草薙幸二郎、桐谷夏子、石橋蓮司の好演も光ります。
約10年前にリリースされた本作のDVDを観た上でこのレビューを書いていますが、そのDVDの画質はおそらくVHSマスターから落としたもののようで、平均点以下。それでこれから本作を観賞しようとする方は、ヤフオク等でそのDVDには手を出さずに、多少値が張りますが、このBDのリリースをお待ちになったほうが賢明と思われます。DVDにはなかった特典映像も付属するようですし。私ももちろん速攻で注文させていただきました。他社では到底味わうことのできない、こういった傑作に唐突に出会うのが嬉しくて「にっかつ探訪」は止められませんね(笑)。
追記:というワケで本BDの鑑賞を終わりました。もちろん画質は例の「10年前のDVD」に比べたら格段に向上しています。フォトギャラリーが48枚と、オリジナル予告編の特典映像も充実。しかも山口美也子が、服を着ていても、脱いでもとても美しくフィルムに焼き付けられています。何度も言いますが、個人的には本作は、にっかつロマンポルノの名作中の名作。本作を愛する方々は、この値段であれば(4千円ちょっと)、買い替えても納得のはずです。オススメです。
さしてイケメンでもないし、甲斐性があるわけでもないのにモテまくる主人公(三上寛)がうらやましすぎる。
ストリッパーに、行きずりの奥さんに、旅の道連れにとやりまくる。10分に一度性描写がある日活ロマンポルノだから当たり前なのだが。
それとちょっと汚い。
抜けた歯を食べようとしたり、いっしょにんこしたり、いっしょのしびんで用を足したりとやりたい放題。
そして昭和の風景や言葉遣いが懐かしい。また若かりし頃の石橋蓮司や田山涼成を見ることができて感動。