演奏: セリカ…シャーリー・ヴァーレット(ソプラノ)/ヴァスコ・ダ・ガマ…プラシド・ドミンゴ(テノール)/イネス…ルート・アン・スヴェンソン(ソプラノ)/ネルスコ…ジュスティーノ・ディアス(バリトン)/ドン・ペドロ…ミヒャエル・デヴリン(バス)/ドン・ディエゴ…フィリップ・スキナー(バス)他/サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団、バレエ団/マウリツィオ・アレーナ(指揮)/ルトフィ・マンソーリ(演出)/ヴォルフラム・スカリッキ(装置)/アムレイ・スカリッキ(衣装)/トマス・J=ムン(照明)/ブライアン・ラージ(TV,映像ディレクター)
1988年 サンフランシスコ歌劇場 ライヴ収録/収録時間:194分/音声:フランス語(オリジナル)/ステレオ2.0 192Khz/48KHz/字幕:英,独,仏,伊,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/Blu-ray…単層25GB 1080i High Definition(Upscale)
マイアベーア(1791-1864)最後のオペラ「アフリカの女」は、インドに航海したヴァスコ・ダ・ガマを主人公として作曲されたもの。本来なら1837年「ユグノー教徒」の翌年に上演されるための歌劇でしたが、なかなか完成に至らず、結局25年後の1862年、マイアベーアの死の2年前にようやく完成された作品です。本人はタイトルもそのまま「ヴァスコ・ダ・ガマ」にする予定だったようですが、初演前にこの世を去ってしまったため、勝手に短縮され、タイトルも「アフリカの女」に変更され、この形が現在知れ渡るようになったのです。(元の形の歌劇「ヴァスコ・ダ・ガマ」はcpoレーベルから発売されています)とは言え、現在では全曲が演奏されることはほとんどなく、甘美な「おお、パラダイス」のアリア1曲だけが歌われるのみです。しかし、随所に美しい旋律があり、またエキゾチック風味も程よく効いた楽しい作品です。ここではドミンゴがその美声を生かし見事なドラマとして魅せてくれています。