戦争と人間 Blu-ray BOX
フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 高橋悦史, 浅丘ルリ子, 滝沢修, 三國連太郎, 山本薩夫, 芦田伸介, 高橋英樹, 十八代目中村勘三郎 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 9 時間 23 分 |
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商品の説明
「人間の條件」の五味川純平原作を、社会派エンタテインメントの巨匠・山本薩夫監督が映画化した、
3部作計9時間23分の戦争スペクタクル大河巨編!豪華特典をつけた、ブルーレイボックス!
【解説】「人間の條件」の五味川純平がライフワークとして執筆した原作を、3部作計9時間23分という未曽有の規模で映画化した、
邦画史上最大の戦争スペクタクル大河巨編!
終戦70周年を記念して、待望のブルーレイリリース!ブルーレイならではの高画質映像により、各部3時間を越える上演時間を長時間収録。
【ストーリー】昭和三年。新興財閥伍代家のサロンでは、当主伍代由介の長男英介の渡米歓送会が開かれていた。その場には
由介の実弟喬介、由介の長女由紀子、次男俊介、伍代家の女中頭で由介の妾であるお滝、部下の矢次など一族身内の者のほかに、
金融家市来善兵衛、陸軍参謀本部の佐川少佐、その部下の柘植進太郎中尉など常連客が招かれていた。話題は期せずして、
張作霖打倒のため蒋介石が北伐をはじめた満州の状勢に集まった。
やがて関東軍は張作霖を爆殺し、柳条溝事件によって満州事変が勃発する。時代が戦乱の嵐へと向かう中、様々な人々が
運命に翻弄され、時代の渦に呑み込まれていく…。
【キャスト】滝沢修/芦田伸介/高橋悦史/浅丘ルリ子/十八代目中村勘三郎/高橋英樹/三國連太郎/田村高廣/加藤剛/
二谷英明/江原真二郎/地井武男/岸田今日子/栗原小巻/松原智恵子/丹波哲郎/石原裕次郎(順不同)
【スタッフ】監督 山本薩夫/原作 五味川純平/脚本 山田信夫(1・2・3部)、武田敦(2・3部)
【特典】
〇バリアフリー版字幕付仕様!
〇封入特典
【完全限定生産】山本薩夫監督の直筆絵コンテ集(48ページ冊子予定!)
※山本監督直筆の画コンテを再現!本作の演出の元となった貴重なコンテが甦る!(抜粋して冊子組み)
〇現存する貴重な作品資料を各ディスクにデジタル(スキャン)収録!秘蔵資料を初公開!
・3部作の各ディスクに、日活秘蔵の資料や山本薩夫監督所有の貴重な写真、また山本監督の詳細な絵コンテなど、
貴重な資料を総数約300枚(程度を予定)完全スキャン収録!
公開時の様子を伝える多数の貴重な資料の数々、必見!
〇各ディスクには、詳細作品データ&フォトギャラリーを収録
〇旧DVDボックスに収録されていた特典DVDディスク(三国連太郎・岸田今日子・高橋英樹各氏のインタビュー、特報&予告篇)を再収録!
〇同・サントラCD(音楽:佐藤勝57曲収録)を再収録!
〇HDリマスター版
※特典は製作事情により、予告無く変更する場合がございます。ご了承下さい。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 500 g
- EAN : 4907953056008
- 監督 : 山本薩夫
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン
- 時間 : 9 時間 23 分
- 発売日 : 2015/8/4
- 出演 : 滝沢修, 芦田伸介, 高橋悦史, 浅丘ルリ子, 十八代目中村勘三郎
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (PCM)
- 販売元 : Happinet(SB)(D)
- ASIN : B00W0Y9RRQ
- ディスク枚数 : 5
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,680位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 152位日本の戦争映画
- - 2,075位ブルーレイ 日本映画
- - 3,972位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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①一部マスコミが南京大虐殺30万人ということを拡げましたが、この作品では断定せず抑えた表現になっています。制作当時から数字の信頼性には疑問があったことがうかがえます。
②資料考証のスタッフに「澤地久枝」とあり、調べるとやはり作家のその方でした。ご健在のようです。
③本作2部・3部の標耕平役、「山本 圭」さんは向井理版の永遠のゼロの武田貴則役の「山本 學」さんに似ていたので調べたら弟さんでした。加えて申し上げると本作の白永祥役は「山本 學」さんご自身とは気づきませんでした。いずれも本作の山本監督のお身内ですね。こうして古い映画を観ると役者さんはイメージが変わる方、そうでない方いろいろですね。
④駅のアナウンス場面(奉天駅だったか、複数回)、列車行先の「大石橋」が字幕では「大石京」や「大新京」になっています。多分音声からの字起こし時の聞き違いか、そうでなければ校正ミスでしょう。大連はちゃんと出ていたので、意識的に架空の駅にしたとは思えません。
⑤同じく酒保での兵と家族の歓談場面で「出征」が「出世」というのもあります。
⑥使われた車両については軍用車に模したランドローバー初期型、三菱ジープJ3、日産キャリヤー70型、初代のダイハツハイゼット、三菱のジュピターなど、戦前にはなかった車が用いられています。バイク(単車)については詳細が不明ですが、サイドカーについては、陸王の側車付き1200CC車、比較的新しいハーレーのFL系でメーカー製の側車付きモデル、ソ連内での場面だけに大量に登場する側車付きウラル(BMW R75をソ連でコピーしたバイク、ただしウラルの前サスはアールスフォークでは無く普通のテレスコ)。向井理版の永遠のゼロでは自衛隊で現役大型トラックも出てきたりするので、撮影時の車両調達ご担当者のご苦労が偲ばれます。
⓻以上、政治的方向性については、諸賢が種々述べられているので書きませんでしたが、私の感想のまとめとしては、やはり第4部まで作ってほしかったですね。
山本薩夫らしい社会的なテーマと政治性、ここでは、そのものずばり、国際社会から離脱し第二次大戦に突き進んでいった軍部と、関東軍の中国侵攻に乗じて大陸でのビジネスに腐心する財閥を中軸に、戦争に加担する者、否応なしに巻き込まれる者、国の為に殉じようとする者、抵抗する者、私利私欲に走る者、蹂躙する者、される者等々、日本と中国、朝鮮の様々な人々を、張作霖爆破事件からノモンハン事件までの陰謀渦巻く激動の日々に絡ませた一種の歴史絵巻として、良く言えばエンタメ的で分かりやすく、悪く言えば紙芝居の如く平坦に描いた印象を受ける三部作だ。
初見した10代半ばこそ大変面白く観たものの、歳を重ねるうちにその偏った歴史認識と単純化された左翼公式主義に冗長さと映画的刺激の欠如を感じていたのも事実。
にも拘わらず、今回、購入し、手元に置いておきたいとの衝動が抑えきれなかったのは、やはり、当時の日活を中心とした綺羅星の如き大スターたちと、俳優座、文学座、民芸の演劇界の名優たちによる豪華絢爛な競演をもう一度BDで堪能したいと思ったからだった。
で、取りあえず、第二部の半ばまで観終って感じたのは、改めて、今作は、山本薩夫らしい大衆映画であり、「戦争」を描いていながら男性的アクションとしては見るべきものはないが、メロ・ドラマとしては、(文字通りの大スター競演によって)光輝いているなと言う事。
そして、これだけの面々が揃った事だけで、今作は後世に語られるべき映画であるなと言う事だ。
滝沢修、芦田伸介、北大路欣也、高橋英樹、二谷英明、石原裕次郎、田村高弘、加藤剛、三国連太郎、高橋悦史、山本圭、山本學、丹波哲郎、地井武男、西村晃、江原真二郎、中村勘九郎、高橋幸治、浅丘ルリ子、栗原小巻、吉永小百合、佐久間良子、松原智恵子、和泉雅子、岸田今日子、夏純子。
思わず溜息が出るな、、、。
それにしても、このような思想性を持った映画がよくこれだけのスケールを以て作られたものだ。
製作当時(70年代初頭)、日本の映画人、演劇人の多くは左翼思想を持っていた、もしくは、それにシンパシーを感じていた。
社会的には、高度経済成長の弊害から公害問題、大学闘争、ベトナム反戦、70年安保闘争ら反体制運動が新聞を賑わせていた時代だ。
娯楽としてTVメディアが台頭し、映画産業は衰退、大映は倒産した。
日活では、ワケの分からない映画を作るとして鈴木清順を解雇した後、労組は日共系が仕切っていたが、それも一般映画では採算が取れず、遂にロマン・ポルノ路線に大きく転換する直前の頃だ。
そんな背景があったこそ、逆境に置かれた映画人たちの反骨心と、世相に流れる高揚感とが後押しして、この作品は世に出たのではないか、とさえ思う。
余談だが、高校時代、日本史の授業中、三一書房から刊行されていた五味川純平による原作本の話題になり、担任の教師から、あれは良いから読め、と言われ、映画なら観ているとのやり取りになった際、あんなもの(映画)はダメだと一蹴された事が思い出される。
何故なのか理由を聞く事はなかったが、今思えば、その教師は学生時代、名古屋大学で反帝反スタの全共闘世代であり、代々木系映画人たちにより製作された今作はハナから唾棄すべき存在だったのであろう。
今日では、その歴史観から各方面で批判される事がある今作だが、当時は、どこよりもまず新左翼陣営から貶されていた映画だった。
思っておりました。トリミングされてズタズタになった初版の「砂の器」や「八甲田山」
のようなレターボックスサイズかと思ってましたけど、シネスコでブルーレイ収録…
最高ですね。
素晴らしい 脚本 スタッフ 俳優 演技 共々 秀逸な作品である。
邦画史上、二度と再現不可能な豪華キャスト、長春や奉天など満都の街並みを再現した大オープンセット、戦闘シーンのハリウッド並み大ロングショット、邦画としては総てが規格外。まったく夢のような大作と云うほかない。
肝心な群像劇としての人間模様もハリウッドの戦争映画のような単純な善玉(連合国側)と悪玉(枢軸側)の図式的対立に終わらない。さまざまな民族、階級、世代の男女が織りなすドラマは複雑で厚みがあり、非常に見応えがある。
わけてもノモンハンの壮烈なカタストロフィは圧巻。
浅丘ルリ子、吉永小百合のラヴシーンは息をのむ美しさ。
佐藤勝の壮大にして流麗なサントラも必聴。
民族の遺産として日本人ならば一度は観ておくべき、まさに国宝である。
ポリティカルフィルムとしてはコミンテルン史観に拠っているが、偉大な芸術の常として作品そのものが自律性を獲得しており、イデオロギーへの奉仕を拒絶している。
その点、米国の国威発揚戦争映画「パール・ハーバー」やソ連のプロパガンダ戦争映画「ヨーロッパの解放」の如きとは格が違う。
山本薩夫監督の構想では全5部作、日活の当初プランでは4部完結の予定であった。予算の都合で急遽3部で完結となってしまった事は誠に惜しまれるが、東京裁判史観で締められなかった事はあるいは天の配剤だったかもしれない。そういう偶然も作品の力(天命)である。
峻烈荘厳なる生死の関頭にあって、自らの死を凝視せざるものありや。
のがるる余地なき動乱にあって、東亜人民かく生き、かく戦い、かく愛し、かく死せり。
我らなにをか言わん。
願わくば満蒙の大地よ、とこしなえに静かなれ。
人よ、死者の国籍、その敵味方を問う事なかれ。
後世に続く者のの為に死にし総ての御霊に黙祷を捧げん。