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ルシアンの青春 《IVC 25th ベストバリューコレクション》 [Blu-ray]

4.5 5つ星のうち4.5 24個の評価

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Blu-ray 通常版
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Blu-ray 通常版 ¥5,500 ¥3,459
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フォーマット 色, 字幕付き
コントリビュータ オロール・クレマン, オルガー・ローウェン・アドラー, ピエール・ブレーズ, ルイ・マル
言語 フランス語
稼働時間 2 時間 17 分

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商品の説明

第二次世界大戦末期のフランスを舞台に描かれる悲恋の物語

第二次世界大戦末期のフランス。
十七歳の青年ルシアンは華やかな生活に憧れてゲシュタポの手先として働いていた。しかし、彼はユダヤ人の洋服屋の娘フランスとの運命的な出会いを果たす。なんとかフランスを救ってやりたいと、彼は彼女の祖母と三人でスペインへの脱走を図るのだった。

★1974年フランス批評家協会メリエス賞
★1974年英国アカデミー賞作品賞

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ フランス語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 17 x 13.6 x 1.4 cm; 100 g
  • EAN ‏ : ‎ 4933672241395
  • 監督 ‏ : ‎ ルイ・マル
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, 字幕付き
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 17 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/6/14
  • 出演 ‏ : ‎ ピエール・ブレーズ, オロール・クレマン, オルガー・ローウェン・アドラー
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ IVC,Ltd.(VC)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B00C93SWMY
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 24個の評価

カスタマーレビュー

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5つのうち4.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月26日に日本でレビュー済み
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19/03/26 就職活動でOB訪問に来た女子大学生を酔わせて乱暴したとして警視庁中央署は3月26日準強制性交などの容疑で住友商事(東京都千代田区)の元社員三好●●容疑者(24)=北区滝野川を逮捕した。(時事通信社)

つい一週間前にも大林組の社員や幹部が就活生に猥褻行為や性行為を強要したとの報道があったばかりです。
たしか社員は20代、幹部の方は50代でした。いい年をしたオトナも事に及んでいるので、若さゆえの過ち愚かしさというだけではないのだろうと思われます。
今年になってこのような報道を立て続けに目にすることが多く残念なことです。
どうやら「ルシアン」は、いつでもどこにでも居るということなのでしょうね。

何故だかここで山本夏彦の言葉を思い出してしまいました。「新聞を見てワイロを貰った政治家・公務員を非難する読者は、貰う席に坐れなかった人で、坐ればとるにきまっている。むろん私もとる」と。
たしか聖書にも似たような文脈の話がありましたよね。姦淫した女に対し律法に従って石を投げてよいかと尋ねる人々に、「なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て」とイエスは応えたました。

戦時下のフランスだとか、無知無学の若者だとかは単なる舞台装置なだけだと思います。「ルシアン」は、人間の 弱さ の記号なのです。

わが身を省みて、もし自分が「ルシアン」の立場であったならと考えると・・・とても他人事とは思えません。
原題には青春なんて感傷的な言葉はありません。LACOMBE LUCIEN はフランス語圏では、ごくごくありふれた一般的な姓名だそうです。
ルイ・マルの中にもたぶん「ルシアン」は居たのだろうし、私の中にも貴方の中にも居た、居るのかも知れません。
久しぶりに精神の奥深いところを揺さぶらずにはおかない作品でした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年9月15日に日本でレビュー済み
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主人公のルシアンの言動は、はっきり言って、はちゃめちゃ。自分の欲望や弱さ、見栄、気まぐれに振り回されて暴走、事態はどんどん悪くなっていく。どの時代にも、そういう若者はいるし、そういう言動こそが若者なのだ、という考えもあるかも。しかし、その時代背景がナチスに占領されたフランスの田舎町のということになると、彼の一貫性のない言動によって、人々は簡単に迫害され殺されていく。
こういう人物をどう評価するか?というのは、見る側のバックボーンにかなり左右されると思う。同じ映画を見ても、その人物評価ははっきり分かれる、そういう面では良い映画なんだと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年12月13日に日本でレビュー済み
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1944年フランスのある県で、若者ルシアンが病床掃除をしている。ラジオが放送されている。ルシアンは小鳥を見つけ、パチンコで撃つ。5日間の休暇で家に帰ったルシアンは、自転車がパンクしてナチスのサロンへ連れて行かれる。気に入られ、レジスタンスの先生の名を喋る。翌朝先生がゲシュタポに捕まった。ルシアンは独軍に小さな仕事を与えられ、拳銃の撃ち方を教わる。そしてパリ一番の仕立て屋オルンの隠れ家へ初めて服を作りに行く。寸法を測り、別の部屋からピアノの音がして老母も皿を片付けた。夜、サロンでは犬を飼っていた。中年の女がルシアンを誘った。5日後、ユダヤ人の仕立て屋に来たルシアンは、ピアノのする家でゴルフ・ズボンを試着した。ピアノの音が止み娘のフランスが買い物に出かけた。2人はオルン氏の前で軽い挨拶をした。新調した服で町を歩いていた彼は買い物に並んでいたフランスを先頭にした。ドイツ警察の者だ、と言うが並んだ主婦の非難でフランスは元に戻った。ルシアンはオルンの家へ行き、お嬢さんへの贈り物だと高級なシャンパンを数本取り出した。ルシアン達は過激派と銃で撃ち合って戦利品を得た。彼はフランスをパーティーに誘い、踊りを彼女に教わっていると中年の女が嫉妬してユダヤ人だと叫んだ。2階で泣いているフランスに声をかけた。彼女はユダヤ人はもう嫌とルシアンに抱きついて嗚咽した。翌朝、裸のフランスはルシアンに父をスペインへやってと頼んだ。だが、オルン氏はユダヤ人として捕まる。連合国軍の勢いが増し、サロンの連中も亡くなった。ルシアンは軍人を殺し、フランスと祖母と車で家を出る。車が故障し、ルシアン達3人は田舎の空き家に辿り着く。彼は仕掛けをして野ウサギの肉を3人で食べる。祖母はトランプ占いをし、ルシアンとフランスは抱きしめ合った。平穏な日々が過ぎていった。ルシアン・ラコンブは1944年10月12日に逮捕され、死刑の宣告を受け刑を執行された。ルイ・マル監督。フランスの片田舎に住む少年がゲシュタポのケチな手先になるという作品。独軍サロンの描写がいい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年12月30日に日本でレビュー済み
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「ルシアンの青春」は、第二次大戦時のフランスの田舎町を舞台に、反ナチを旗印にレジスタンス運動に身を投じる処をそれが叶わず、反対にナチスに協力しゲシュタボに加わってしまう名もなきフランスの若者の虚しくも切ない物語だ。
ご存じの通り、第二次大戦下に於けるナチスドイツは絶対悪として位置付けられており、今も嫌悪唾棄される存在だ。
当然、映画の世界でも、反ナチの視点からこの時代を描く類型的な作品が殆ど全てであった中、そこを敢えて逆転させたのがユニークであるし、それ故にルシアンの無知と孤独は痛みとなって観る者の心に残るのだ。

主人公は無学である。貧しいし教養もない。進学もできず病院の掃除夫として働いている。
レジスタンス運動への興味を語っても、活動家である学校教師からは君はまだ若いからとあしらわれ相手にされない。
ドイツ警察の一員をかさにきて虚勢を張るが、心の底では誰も愛せないし、誰からも愛されない。
想いを寄せる女性に最高級のシャンパンを用意し見栄と力を誇示しようとしても冷えてないシャンパンを開ける事を冷笑される。
これが哀しい。

80年代、新宿駅の西口では右翼の街宣車が横づけされ軍歌を流しアジ演説を行っているのをよく目撃したものだが、街宣車に乗っている若者たちの顔を見るとどうみても頭が良さそうには思えなかった。
みな、力だけが総てみたいな気色ばった表情だったが、逆に言えば劣等感の裏返し、市民社会への憎悪を感じたものだ。
ルシアンにもそれと同じものを感じる。
1940年6月のパリ陥落が端緒になっているのだから、貧乏で学も誇りもない若者が生き延びる為にファシズムに加担していく事を果たして断罪できるのか、とも思う。

硬質で乾いた感覚の作品だが、それでいて情感深い。
監督のルイ・マルはヌーベルバーグの先駆者であり、知的でリベラル、しかも父親はフランスでも有数な実業家という裕福なブルジョワ階級出身だが、主人公ルシアンに対してある種の共感と憐れみを以て描いていたと思える。
だからこそ、オープニングとラストに、ジャジィなテーマをバックにルシアンが緑溢れる片田舎を自転車で駆け抜ける軽やかで美しいシーンとユダヤ人娘との束の間のユートピア的なシーン(しかも、瞬時インサートされる娘のルシアンへの真意をみれば、これが彼の一方的な想いであることが分かる)の、ふたつの詩情的なシークエンスを挟み込んだのだと思う。

今作がフランスで公開された時、マルはフランスの良識派から"反動"とレッテルを貼られ非難の嵐であったらしい。
フランス人のナチズムへの拒絶反応の表れだろうが、映画を表層でしか捉えられない感情的な意見だと思う。
これもひとつの紛れもない青春。みっともなく、ブザマで、痛切な青春なのである。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月6日に日本でレビュー済み
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パッケージにあらすじを書きすぎではないでしょうか?
最初の展開あたりに留めたほうがよいかと思います。
見るまえにあそこまでストーリーがまるわかりだと、見たときの興趣が半減するように思われます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年12月12日に日本でレビュー済み
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かなり面白かったです。当時の雰囲気が伝わってきました。音楽はうまく使われているのか少し考えますが、全体をとうして良い作品だなと思いました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年11月28日に日本でレビュー済み
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ルシアンはフランスに恋をした。親独のコラボであろうと反独のマキであろうと、この命題に何ら変わりはない。この映画がコラボを肯定的に捉えたなどという議論は無意味だ。またフランスがユダヤ人だからルシアンを免罪することも違う。あらゆる政治性を置き去りにして、ルシアンの恋はソバージュに邁進する。その一回性の青春のみが持ち得る美。明日をも知れぬ身でありながら、牧草地で無心に戯れ合う二人の姿は、神話的ですらある。ルシアンはフランスに恋をした。美しい恋をした。それがこの映画の全て(c'est tout)である。ルイ・マルはノスタルジックな映像で、水際立ってそれを表象している。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年4月14日に日本でレビュー済み
レジスタンスの直線的で英雄的な人間像からでは、ルシアンの姿は視野に入ってこないだろう。ルイ・マル監督の優れた人間理解に感銘を受ける(脚本が素晴らしい、あのノーベル文学賞を受賞した、パトリック・モディアノ!!)。主人公:ルシアンは、思想的に未熟な状態であり、状況に流される。居心地の良い場所としてドイツ警察の手先(正確には、カーリンゲ=フランスのゲシュタポ)を選んだに過ぎない。次第に、身の丈を越える「権力」を得て、ユダヤ人の仕立屋オルンの美しい娘フランスを見初めて、オルンの家に入り込んでいく。フランスと「恋仲」になったように見えるが、そうではない。父親が、フランスを「売春婦」呼ばわりするところに、悲しみがある。「私たちは弱いのだ」という言葉にすべてがあらわれている。弱いが故に、ルシアンに迎合せざるを得ない(これは、まさに、ドイツに占領されて従わざるを得ないフランスのことだ)。だから、祖母は決して、ルシアンと言葉を交わさない。しかし、ルシアンはこうした痛みに全く無頓着で何もわかっていない。未熟さゆえの傲慢さだ。
 しかし、収容所へ連行しようとするドイツ兵を、ルシアンが射殺し、フランスと祖母とを助けてスペインへ逃れようとする。ここにいたって、ようやく、「恋仲」となり、美しいシークエンスが生成される。祖母と「おやすみ」を交わすシーンも好ましい。しかし、それは、つかの間の「幸福」であった。
 ルシアンの未熟さ、傲慢さ、いじらしいまでの恋心、青春というものの持っている、はかない一季節が、スクリーンに描かれる。その未熟さゆえに、弱さゆえに、私たちの心に実感をもって迫ってくる。秀作。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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