原作を読んだことがありますが、これをドラマにするって、どんな風に!?と思っていました。
原作は小説ではないので。
主人公がタイムスリップで過去の自分の所に行き・・・
ありがちだけれど、松岡さんなら見応えあるドラマにしてくれそうだなと期待して見ていました。
期待通り、回を重ねるごとに主人公の熱さや行動力に笑ったり泣いたりしながら見てしまいました。
主人公だけでなく、塾の同級生たちを毎回取り上げて、それぞれが悩みながらも自分を見つめ、「仕事」について考えていくところがおもしろいと思いました。
どの子どもも、最後に見つけたのは「本当の自分」だったので、とても清々しい気持ちで毎回ドラマを見終えることができました。
私自身も「仕事」というものについて、改めて考えさせられました。
演技という点では、横山裕さんがよかったと思います。これまでは少し怪しい役(左目探偵EYE、ザ・クイズショウなど)が多く、そのような役が上手だなと思ってきました。
今回はどちらかといえば「普通」の青年。なんでもそつなくこなすけれど、これといってやりたいものがない。
だるそうにしているけれど、本当は自分自身への苛立ちもあったり・・・
高野という青年の微妙な立ち位置や心情を、ちょっとした表情や動きで表していたように思います。
アニキこと松岡さんとのやりとりもおもしろかったです。演技の幅がものすごく広いことを知りました。
特に最終回、古田高野と重なったシーンの横山高野の笑顔・・・笑顔で泣かせられるとは思いませんでした、まいりました!
古田新太さん、桐谷美玲さんも個性的な役柄をどこか憎めない可愛らしい感じに演じており、とにかく楽しく見ることのできたドラマです。
特典映像に期待して、DVD到着を待ちたいと思います。